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医者任せにしない医療ってどうですか

Rラボの人気プログラムに、当事者研究があります。
この前の当事者研究では、メンバーさんから、
「先生に依存できない、自分でなんとかしないととは思うけど…」
と、言わせてしまった。
あてにならない精神科医で、スミマセン(笑)

べてるの家では、先生のおかげで病気が良くなりました、は、
あまりよろしくない兆候だという文化がありまして。

当事者研究の参考に、ほたてさんに借りた、
細川貂々さんの、当事者研究のこの本の、

その本の一コマ。

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川村先生
「僕、病気の治療はうまくないんですよ」
「というか、興味がないんだ」

言ってしまうか。
精神科医なら、たぶん誰もが思っているけど、
言えない本当のことを(笑)

「それよりも、医者の力だけじゃなくて、
 誰もがよくなって安心していけるベースっていうか、
 そういうことに興味があるんですわ」

安先生は、まだ優しい。
「医者にできることは、
 回復しようとする人に寄り添うことだけや」

けど、同じことを言っていると思います。

医者まかせにしない治療、
って言葉はキレイで、言うは易しだけど。
まるなげにしたい気持ちを落ち着けて、
また自分のハンドルをにぎり続けるってこと。

当事者サイドも、そうとう覚悟いることですし、
助手席に乗る支援者サイドも、
危うく思えるハンドルに手を出さないことは、
勇気も根気もいることだと思います。

川村先生は、何度かお話を伺ったことがあって、
写真は、10年くらい前、べてるに行った時の。 

図2

川村先生は、依存症治療の臨床がベースにあるので、
主人公だけしかできない自由選択、という権利に、支援者が越権行為をしないことを大事にされているのだと思いました。

でも、ほんとに行き詰まった時は、医者に頼るのも忘れないでくださいね~(^^)
それは依存ではなく、助けを求める、という自己選択ですね。
麻薬だって安易に使うと有害ですが、医療行為で使うのは役に立つのですから。


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