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雲の流れに大きな自然の調整力に委ねる姿を見ることもできる

今日も一日お疲れさまでした。
今日も診察室の一コマを、少しだけのぞかせていただきましょう。

今日の研究員さん。
最近、お仕事で疲れてしまうと言う。
業務の疲れですか、人の疲れですかと尋ねると、
人の疲れですね。と。

その方は優しくて、周りと調和してとても安全に感じるのか、
声の届く近くで、職員さんが愚痴話とか世間話をして、
聴いたくない話も、耳に入ってくるのだそう。

その中に含まれる感情や想いを少しずつ受けて、
夕方にはその負のエネルギーが沈殿するように、
頭痛がしたり、脳が疲れてしんどくなってしまう。
と、お話してくださいました。

そんな時は、仕事帰りに雲を見るのだそうです。
西から東へ流れる大きな雲の流れ。
太陽はいつも変わらず東から上って、西に沈んでいく。
人がどうすることもできない、自然のいとなみ。
空を見ていたら、またリラックスしてきて
体調も落ち着いてくるのだそう。

なんだか聴いているこちらまで、ホッとしてきて、
いつも癒やされています。

こころの病を持っているかたでは、日常の些細な神経系の負荷が、
時には生命に関わる重大な心身のトラブルにまで発展してしまうことがあるので,
非常に真剣に、微細に、自分の感覚と向き合うセンスが研ぎ澄まされている方を見受けます。

こころの病と向き合っている方の生き様には、
生きる知恵を学ばされることが多いのです。

今日のことば

野生動物は、日常的に危険にさらされているにも関わらず、
なぜほとんどトラウマを受けることがないのだろうか?
自然は人間を含むすべての動物に、均衡を取り戻すことができる神経系を備えた。
- ピーター・リヴァイン

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