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牧師の仕事を整理する

先日Twitterで、「牧師や牧師の妻は相談されることが多いけれど、ちゃんと対応できる訓練を受けている人はほとんどいない」とつぶやいたところ、フォロワー100人ちょっとのアカウントにしては多くの反応をいただきました。中には、牧師に相談をして心ない言葉に傷ついたというような経験談もチラホラ。では、牧師はカウンセリングもできなきゃいけないのでしょうか。
カウンセリングを生業にしている私としては、カウンセリングは非常に知識も技術も必要な高度なことなので、それをがんばるよりは、御言葉の解き明かしを深めた方が良いと思います。
では今回は、牧師は何をしなければいけなくて、何をしなくて良いのか、整理をしましょう。

もちろん、牧師が全員一律に同じ仕事をするべきとは言いません。遣わされた教会が単立なのか何らかの団体に属しているのかによって、与えられる責任(=裁量)が違います。
責任を持っている人と、実行する人が同じとも限りません。ある教会では、お金の管理や税理については担当者がいることでしょう。しかし、お金のことで何かトラブルが起きた場合、対外的には牧師が責任者となります。この場合は責任を持つ人と実行する人は別です。またある教会では、献金の集計から管理も、牧師がしているかもしれませんね。この場合は責任と実行を同じ人が担います。
賜物(得意)によっても、力を入れる部分が変わってくるでしょう。
地域性、教会員の構成など、様々な外的要因によっても、牧師が担うべき仕事は変わってきます。
ですから、牧師ひとりひとりが、「私という牧師の仕事」を整理する必要がある、ということです。

ではこれから、具体的に考えてみましょう。紙とペンを用意し、「自分の場合は…」と書き出しながら読んでいただくと良いかもしれません。

牧師全員に共通の仕事

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