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古道具のオンライン販売をはじめて8ヶ月、注記が増えて、減っていくまで

こんにちは!スタッフのゆうこです。
コロナがやってきたことを後押しに、リビセンが古道具のオンライン販売をはじめて早8ヶ月。

今回は古道具をオンラインで販売するにあたって、リビセンの商品紹介から注記が増えて、減っていくまでを書いてみようと思います。

古道具って素敵だけどちょっと心配。。
そんな方が古道具を楽しむきっかけにもなればうれしいなと思ってます。
テーマは「たくましく楽しもう」です!


古道具のオンライン販売には、積極的じゃなかった

そもそもリビセンは今まで、古道具を積極的にオンラインで販売していませんでした。
なぜかというと、キズや汚れもあったりする古道具を、直接見てもらわずに届けることに不安があったから。

古道具のキズや汚れは、働きものの勲章だと私たちは思ってます。
だからみんな愛着たっぷりだし、かっこよくて、美しいとさえ思うのです。

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でもその感じ方は人それぞれ。
気づかないようなキズや汚れさえも、不良品となってしまうことが多い日本という国で、古道具をオンラインで販売するというリスクを積極的にとることはしてきませんでした。


でもコロナがやってきちゃった

しかしそうも言ってられない事態、コロナがやってきてしまったのです。

多くのお店と同じく、リビセン店舗も無期限休業期間が長く続きました。(そのときの不安な気持ちを、役員の華南子さんがInstagramですごい正直に叫んでます)

プロダクト、集合写真_0416_-4

(不安いっぱいだったころ)


最初はオンラインストアではなく、古道具専用Instagramアカウント @rcj_store を開設して古道具のオンライン販売をスタート!(現在はオンラインストアの商品紹介用として運用中◎)
それはもう、最大限の注意をはらってはじめたのです。

インスタに載せられるイメージは最大10枚。
その中でできるだけ状態を伝えるために、ほぼすべての古道具で動画を載せるようにしました。

大きなキズや汚れはなくても、表から裏までなめるように動画で撮影し、少しでもガタつき・グラつきなどあれば、その動きや音も動画で撮影。
さらに気になるかもしれないところは、注記を書きかさねていきました。

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(指さし確認してた)


伝えすぎ症候群

でもちょっと冷静になってみました。

・古道具はほとんどが1点ものだから、そこまでやると正直効率が良くなさすぎる
・なめるように撮影した動画も、データを見るとそんなに見られてなさそう
・そもそも撮影した後は店頭にディスプレイするから、後から店頭で細かいキズぐらいつくことだってある

そして思ったのです。

・伝えたいのは古道具のかっこよさなのに、注記ばっかで商品ページがなんか楽しくない
・そもそも私たちが「かっこいい」「美しい」と思ってるキズや汚れを、注記としてことこまかに伝えるのってなんかおかしい

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(このサビのかっこよさなんて古道具ならでは)


リビセンの古道具への向き合い方も整理してみました。

・古道具のほとんどはもともとキズや汚れがあって、それは働き者だった証で勲章
・古道具の魅力は、使われた形跡があるからこそ
・キズや汚れに気をつけてもらいたいんじゃない。古道具の佇まいを感じてほしい
・「わぁ、かっこいい!」「これかわいい!」そういう風に楽しんでほしい

理想とするお客さんもイメージしました。

・古道具のある暮らしを楽しんでいる
・気になるところは直してみよう、と思えるたくましさを持っている
・さらにDIYをしたりして、自分たち流に楽しんだりする


注記はいらない!

たどり着いた結論は「細かいキズや汚れは、書くのをやめよう!」ということ。

・大きなキズや汚れは、写真で伝える(けどダメージを見せるのではなく、かっこよく魅せたい)
・大きなガタつきや構造上の危険そうなところは、文章で伝える(対処法を伝えたりも)
・伝えるのが大変そうな満身創痍な古道具は、オンラインストアでは販売しない

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(Before:注記多め)

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(Now:キズや汚れはかっこよく伝える)


私たちは、細かなことが気になってドキドキしながら、古道具を購入する人を増やしたいんじゃない。
大らかにたくましく、古道具を楽しむ人を増やしたいのです。

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確かに、ことこまかにすべてのキズや汚れを伝えれば親切だし、安心する人もいると思います。
でもそのお買いものは楽しいのかな。届いたときにワクワクするのかな。

私たちが親切にしすぎることは、その人からたくましさを奪ってしまうことにもなってしまう。
失敗しないお買いものではなく、ワクワク楽しいお買いものをしてほしい。

いっぱい使って、そのうちに新たなキズや汚れがついても気にしない、気になったら直せばいい。
そんな向き合い方のほうが、日々の暮らしも楽しくなるのではと思うのです。

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楽しく、たくましく

いろいろ今の考えを書きましたが、これも現時点でのもの。

今もオンラインストアには、初期のころの注記多めの商品紹介や、最近の注記ほぼなしの商品紹介まで入り乱れてます。(最近のもつい書いちゃってることもあります)

試行錯誤してるのがバレバレなのですが、これからも試行錯誤しながら、いろいろ試してやっていこうと思ってるので、見守って応援してもらえたらうれしいです。

最後に、古道具が大好きな方にはもちろん、これから楽しんでみたいなと思ってる方に伝えたいことは、「たくましく楽しもう」

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「たくましい」というのは身体のことではなく、自分の中にある気持ちや心がけのこと。

キズや汚れのかっこよさを受けとめて、大らかに、自分なりに手を加えて楽しみながら、日々の暮らしがもっともっと、楽しくすこやかになることを願って。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
良かったら、そんな試行錯誤オンラインストアのぞいてみてくださいね。


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(12月UP予定の古道具たち。お楽しみに!)

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