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短歌詠み(歌人)が叙事詩を紡ぐ、マイクラの可能性

私とnote、マイクラとの縁が交差し始めたのは、2021年の5月初旬。
マイクラ創作コンテスト「#マイクラと私」に、一つの短歌を応募したことからだった。

リアルはリアルの人生があり、マイクラの中にはマイクラの人生がある。人生とは長い長い旅であり、我々は旅人…ただのスティーブだった主人公も徐々に「私」に変わって行く。

パソコンやゲーム機の中に、もう一人の「私」がいるなんて、なんと素敵なことだろう。
私の短歌は、そのことを詠みたかった。その思いを短歌とnote記事に込めて応募した。


そして2021年6月10日、私は同コンテストで審査員特別賞を受賞しました。

マイクラの深淵で広大な世界に、短歌詠みの歌人が初めて?足を踏み入れ、認められた瞬間であったのかもしれない。

中国には「千字文せんじもん」という、漢字の教科書みたいなものがある。日本で言うといろは歌みたいなもの。その一節に…

天地玄黄テンチゲンコウ 宇宙洪荒ウチュウコウコウ
日月盈昃ジツゲツエイショク 辰宿列張シンシュクレッチョウ

というものがあり、意味としては

天はくろく、地は黄色。
宇宙は広く果てしない。
日は昇り西に沈む、月は満ち欠けをする。
星々は並び広がる。

天地があり、広く果てしないマイクラの世界。太陽と月が昇り沈むと、星々が広がる。
そんなことをふと思い出した。

その深淵なるマイクラの世界との縁は、受賞の区切りでいったん途切れたように思えた…しかし、私とマイクラの運命の糸は、

このイベントで再び交わった。私はこのイベントに参加を申し込んで、見事当選した。
「マイクラでつくる理想の街」の名の通り、全国各地から集まった数十人の年齢や性別、考え方、生き方も違う人達が一つのサーバで“理想の街”を創り上げるという、壮大な企画である。企画の理念を聞いただけで震えが来る。

我々は広大な世界を創造する葦なのだ。

さて、前述した通り、私は一介の短歌詠み(歌人)である。マイクラはYouTuberの方が投稿しておられる家の建て方などを拝見して、見よう見まねで作ってみたり、馬に乗って駆け回ったり、日がな釣りをするぐらいのライトユーザーもいいところである。
ライトユーザーはまだいいとして、短歌詠みにどんな活躍の場があるのだろう。

そんなことを考えていた時、蜂賀三月はちがみつきさんから、素晴らしい情報を教えていただいた。

「マイクラの“本と羽根ペン”を使うと、マイクラ内で文字が書けますよ」


これだ!これが短歌詠みのマイクラで生きる道だ!

このイベントで私が取るべき行動を把握した瞬間だった。
私はマイクラでつくる理想の街をあちこち放浪し、美しい場所、逞しい人々、崇高な友情…これらをつぶさに短歌にして、これを記録するのだ。

そう、私は一つの街を創り上げる英雄たちの、一大叙事詩を紡ぎ出す吟遊詩人なのかもしれない…とは、少し大袈裟かもしれないが。

しかし、短歌詠みの歌人にまで居場所があるマイクラとは、本当に洪荒な宇宙なのだ。


自己投資(資料購入・クリエイト活動用品購入・クリエイト環境整備など)に使用させて頂きます。