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4か月間、100人7拠点のコミュニティ運営をやってみて

価値共感でつながるコミュニティ「DIG」の運営に2020年1月からかかわっています。

発足してから1年のところで参加しましたが、メンバー100人以上、全国7か所+α(海外)の地域に住むメンバーがあつまり、クローズドのFacebookグループでは毎日のように投稿があります。

メンバーの6割は経営者または個人事業主、みなさんユニークな方ばかりでそれぞれのこれまでの人生を語ってもらうだけで面白いコミュニティです。

このnoteでは、4ヶ月間の運営チームでの経験から、コミュニティ運営で大事だなと思ったことをお伝えします。

コミュニティは「お互いにいい影響を与えたい」とみんなが思う状態が最高

もしあなたがコミュニティに所属しているとしたら、「なぜそのコミュニティにいるのか?」を考えてみてください。それは、結局「そのコミュニティにいる人が好きだから」ではないでしょうか。

コミュニティにもいろいろあって、西野さんのオンラインサロンのようにメンバー同士でプロジェクトを起こすようなコミュニティもあれば、コミュニティの代表が先生となって1対Nのコミュニケーションが主体となるものもあります。英語スピーチのコミュニティもあれば、「映画祭運営チーム」等目的がはっきりしているコミュニティもあります。

どのコミュニティも、結局は「人とのつながり」が価値だと思います。

DIGは、人とのつながりに価値を感じて参加する人がほとんどだと思います。

人とのつながりの価値は、
具体的なビジネスチャンスかもしれないし、
忌憚なく話せる飲み仲間の関係なのかもしれないし、
自分が活躍できる機会なのかもしれない。

価値はそれぞれが見つければいいと思っていて、同じコミュニティにいる人に、いい影響をもらって、自分もいい影響を与えたいとみんなが思う状態が最高だなと思います。

コミュニケーションを増やすためにやること

DIGはもともとオフラインのつながりを重視するコミュニティですが、コロナの状況では大勢が一度にあつまることは難しく、普段のコミュニケーションも、イベントもすべてオンラインで行っています。

そんな中、メンバー同士のコミュニケーションを増やすために意識していることは、「情報の流通量を増やすこと」です。

DIGは、メンバー限定の情報に関してはクローズドのFacebookグループで共有しています。でも、メンバーが100人もいるとどこか投稿を遠慮してしまう人もいるもの・・・

そこで情報の流通量を増やすためにやっていることがいくつかあります。

①自己紹介投稿をしてもらう

初めて参加したメンバーには、まず自己紹介の投稿をしていただいています。自己紹介スレッドをたてて、そのコメントに連なる形で投稿してもらいます。投稿すると、たくさんみんなからコメントがもらえるので、ウェルカム感があります。

②タグ付けしてコメントの機会を作る

自己紹介が一度終わると、次に投稿する機会はなかなか見つけられないもの・・・。そこで、その人に関連しそうな投稿や、一緒にイベントに出たメンバーをタグ付けして投稿します。タグ付けすると通知が飛ぶので、本人もコメントしやすくなります。コメントすると、情報発信のハードルが少し低くなります。

③メンバーのニュースを拾ってシェアする

メンバーに関連するニュースがあると、極力拾ってシェアします。例えば、他社イベントで登壇したニュース、経営者の場合は、その会社のプレスリリースの情報、メンバーのSNSの発信情報等からニュースを拾います。本人ももちろん、他のメンバーからもプラスのコメントがあって、情報が活性化します。

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コミュニティで最も重要なのはメンバーの満足度

会費制のコミュニティであるという特性からも、所属するメンバーの満足度は最重要ポイントです。「メンバーの満足度」を一つの指標と置いたとき、この4か月間で必要だなと思ったことは次の4点です。

①意図をもって関係性を作る

イベント一つ立てるとしても、
「メンバーが聞きたいと思うイベントのテーマになっている?」
「メンバー内でお互いがコミュニケーションできる内容になっている?」
ということを意識して作ります。

イベント当日は、運営メンバーが特に意識して人と人をつなげたり、初めてイベントに参加した人をフォローしたりします。

②一人一人とコミュニケーションをとること

これはコミュニティの代表がやったことですが、100人以上のメンバーに対し一人一人メッセージを送りコミュニケーションを取りました。

グループ内の一斉投稿では、反応しづらかったり、見逃したりします。みんな忙しいので、常にFacebookを見ているわけではありません。アンケートを出しても、答えるのがちょっと面倒だな、と思う間に忘れてしまいます。運営対全員の構造では、メンバーの反応を得ることはできないのです。

一人一人コミュニケーションをとると、それぞれの今の状況を知れたり、コミュニティでやってほしいことや提案をもらえたり、フィードバックがあります。そこでフィードバックがなければ、返信できないくらい忙しいか、SNSから離れているか、何らかの事情で反応ができないと考えられます。

コミュニティの「メンバー」とざっくりとらえるのではなくて、一人一人を思い浮かべられることが大事なんだなと思います。

③透明性

会費制のコミュニティだけに、会費がどう活用されているのか?は気になるところ。でのその気持ちは「払った対価が得られているか」という考えよりも、「自分の投資がきちんとコミュニティに還元されているか?」という気持ちからのメンバーが多いです。

会費は代表の会社で管理していることもあり、年に一度は会計報告をするということで落ち着きました。

④心理的安全性

グループ内では、人を傷つける内容でなければどんなことを発言しても大丈夫という心理的安全性があること。そのために、DIGでは次のルールと体制をつくっています。

ルール:3人以上からクレームがあったら退会
→これは代表も含めて退会です。笑

体制:トラブルがあった時に相談できる第三者機関

その他は、メンバーのSNSが流れてくるので、発信内容を見ていて「おや?」と思うことがあったら運営でシェアするようにしています。できる範囲で。

でも結局コミュニティは代表ありき

いろいろメンバーが交流するための運営にできることを書きましたが、結局「コミュニティは代表のものだ」と思います。

コミュニティに入ろうと思ったきっかけの多くは、代表の魅力です。代表に共感できなくなったら、多くの場合コミュニティをやめます。

会社でもないし、来る人は拒まず、去る人は追わず。でも、ただ集まりたくて集まっているわけではなく、それぞれがお金や時間を提供して、何か価値を生み出そうとしている。コミュニティって、法人ではないけど、限りなく法人に近い存在だなと思います。

人数が多くなればなるほど、運営として一人一人の細かい要望に応えるのは難しくなっていきます。だからこそ、運営対メンバーの構図ではなく、一人一人がコミュニティのつながりに価値を感じて、一人一人が何か還元したいと思う気持ちを持つような状態が望ましいなと思います。

考えることが多くて、実際すごい時間を費やしてますが、それでもすごく価値がある体験だなぁと感じています。

もし少しでも興味があれば、メンバー以外の方も参加可能なイベントも開催していますので、のぞいてみてくださいね♪

▼直近のイベントについてはこちら


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