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97通の届かないLinkedIn

人材紹介の仕事をはじめて思うこと。

求人要件にマッチする方を探して、日々1,000人くらいのプロフィールを眺め、100人くらいの方にメッセージをしています。

人材紹介会社は、いわゆる「求職者スカウト媒体」を使っている方も多いと思いますが、そこで媒体の有力度を表す指標になるのが「返信率」。返信率が高い媒体ほど、ユーザーがアクティブで使いやすいということになりますし、返信率を高めるためにメッセージの内容やメッセージを送る相手のターゲティングを工夫したりします。

しかし、自分でやってみたり、他社のお話を伺う限り、どこも2%~5%くらいなわけです。実際私もある1媒体でやってみて、返信をいただくのが3%くらい。
つまり、100人にメッセージを送って、返信があるのが3人ということです。

もちろん無差別に送っているわけではないですし、人によって声のかけ方は工夫するので、100人にメッセージするってわりと時間のかかる作業です。
でも、その100通のメッセージのうち、97通は(あまり)意味がない。

メッセージを送った方に転職の意思がなかったり、ご提案しているポジションとご本人の指向性が合わなかったり、理由は様々です。

やはりプロフィールを読んだだけで、ぴったりの人を見極めて送ることが難しいので、確率論的に100通送っているというのが実情です。

でも本当は、100通送ったから3通の返信があったわけではなく、3人のメッセージを必要とする人に3通が届けばいい話なのです。

なので、
・転職意欲
・転職時期
・ポジションマッチ
が最適化された広告配信の仕組み
を作りたいなぁと思っています。

ドイツのサービスで、「Talentwunder(タレントワンダー)」というダイレクトリクルーティングツールがあります。これは、LinkedIn、Facebook、Twitter、GitHub、MeetUpなど40以上のソーシャルメディアと連携し、明確なプロファイル、転職意欲の高さ、自社とのカルチャーマッチをダッシュボード化し、それを参照しながらスカウトを送れるサービスです。

これをさらに自動化して、個人に最適化された求人広告が配信されるプラットフォームができれば、個人が転職したいと思うときに、最適なポジションオファーができるのになぁ。と考えています。

97通の無駄をなくす、気持ちいい情報提供と、最適な人材の流動がうまれる求人広告プラットフォームを作りたいです。


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