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しあわせになってほしいひと。

親友が結婚した。するのは分かってたし、逆に遅いと思ったくらいだった。
でも、めっちゃくっちゃ旦那が羨ましくて死ぬかと思ったし、結婚式であんなに泣く日も、思い出してもまだ泣けることも多分もう2度とない。万が一わたし自身の式があったとしても、あんな気持ちになることはなさそうだと思った。

わたしと正反対の存在で、会った時は大っ嫌いなタイプだった。ぶりっ子で媚び媚びしててピンクとふわふわが好きそうで。大学生の最初の春だったけど、マジでそんな人類を初めて見たのでドン引きしてたのも覚えている。
でも、多分秋には凸凹が噛み合ってた気がする。演習かなんかが一緒だったんだと思うんだけど、割と真面目で努力家で、ぶりっ子での度合いが突き抜けてて、媚び媚びしてるのは全人類に対してで、バッチリ裏もあって……色々と好きになる点があったけど、とにかくめっちゃくっちゃさっぱりしてた。で、週1とかそれ以上でめっちゃ会ってたと思う。

急性アル中になったとき、深夜まで同伴したり、男遊びしすぎて変なの引っ掛けたとき、深夜に助けに行ったりしたよね。深夜に京都を走っていって、絡んでる男から助けたときちょっと嬉しかった。
逆にわたしのコンプレックスとか、劣等感とか、本当に人に言えないこと全部聞いて抱きしめてくれたよね。わたしの分もたくさん泣いてくれたよね。

社交性0でオタクで連絡不精で人付き合いが悪いのに、わたしのことを見捨てないでくれて、というところまで来てなんで今まで好きでいてくれたんだろ?って今更疑問に思っている。とにかく、わたしはめっちゃ好きだったけど彼女は友好関係がわたしの四億倍広いので自分から誘って断られるのもなんか寂しいなぁと思って結構誘われ待ちなどしてめんどくさい友達だったと思うけど、大嫌いな民法も、細かくテストのある国際法も全部一緒に頑張って乗り切ってきた。色々ごたついてゼミを一緒にしなかったことだけが死ぬ前に悔いることだろうなと思っている。

式の前日に京都に行くことにしたんだけど、前夜から号泣していた。なんで泣いてるの、ってテレビ電話して言われて、あー、やだな、きっと当日も泣くんだろうなって思いながらめっちゃ「ぽっと出の男にとられた!!!!」みたいな気持ちになってた。けど、彼と知り合ったの、わたしの2年後だからあんまり変わらんのね笑。まあ、わたしの知らない相手なのでぽっと出には違いない。でも彼とてもいい人だった。
わたしが男だったら!って思ったけど、きっとわたしが男だったら選んでもらえないことくらい分かっている。一緒に気兼ねなくいられるから女でよかった。 女でよかったんだよ。

そんな感じで、ズルズル泣きながら式当日を迎えて、フォロワーに髪の毛を切ってもらいに行って。わたしの髪の毛は短い方が好きだよって言ってくれてたし。最高に素敵にセットしてもらえたので、上機嫌でタクシーをぶっ飛ばして式場についた。今までで一番豪華だった。晴天で素敵な会場で、大学時代の友人と結構会って(友好関係広すぎるから顔は知ってるが詳しく知らない相手多すぎ!話すことない!って人も多い)大人になってから身につけた社交性を遺憾無く発揮しておいた。

そして、実はお色直しのドレス当てのトルソー作ってて、めっちゃくっちゃ最高に本当に最高に綺麗にディスプレイしてもらっていた。トルソーの正解は、彼女と彼女の母親しか知らないのでわたしも知らないけど死ぬほど気合入れて作ったので本当に嬉しかった。素敵な日の一部になれた気がして。
式も最高だったけど割愛します。泣くのをギリギリ耐えてたので正直あまり覚えてないんだけど、賛美歌もなくサクッと最高の段取りでした。ウェデングプランナーすごいな。とにかく何もかもが最高で何も文句がないんだよ。旦那めっちゃイケメンじゃん。

披露宴の席表の裏のメッセージもやばい。ギリギリ耐えられたのはもう1人の友達のメッセージに貼ってある最低で最高のプリクラ貼ってあってゲラゲラ笑ってたから。そんな感じでめっちゃいい披露宴が始まった。
一通りいつもの流れがあって、新婦の父母が回ってくるときに最初の爆泣きをしてしまった。タイミングが人類史上最高に悪くて、ご両親がいらっしゃって立ち上がった瞬間にお色直しで席を立つ新婦から、上記のトルソーを作ったわたしへのメッセージを読み上げられたのだ。
ご両親の挨拶を受けるのに立ち上がっているのに、まるで紹介されるから立った人みたいで最悪!だし、メッセージの内容がめっちゃ泣けるやつだった。立って号泣して、彼女の父親も号泣してやばい状態に。ちなみに彼女の父の次によく泣いたのがわたしだった。

よく泣いて、一息ついたらお色直しして彼女が戻ってきたんだけど、まさかのトルソーのうち3色!入ってるドレスで死ぬほど笑った(まだ泣いてる)。私たちが受付で取った、ドレス予測の色と同じ色のバルーンには数字が入ってるんだけど、それを呼ばれた人が景品をもらえるの。一色につき、ひとり。だから3人。

120人以上いたのかな?なのに、まさかのわたしの番号も呼ばれて、嘘でしょって思って引き続き泣いて立ち上がってるんだけど、関係と一言言わなきゃならない流れが来て、友人じゃなくて親友っていいのかなってドキドキしながら言うて、うん。って頷いてくれてアホみたいに泣いて喋れなくなって。わたしのことを親友って思ってくれてありがとう。認めてくれてありがとう。仕込みじゃなくて、あの大勢の中からわたしを選んでくれてありがとう。

「彼女を不幸にしたら殺してやるからな」って言いたかったんだけど、社会人になったので「幸せにしなかったらめっちゃ怒ります」というめっちゃ泣きながらの宣言をしてしまった。彼は笑って受け入れてくれた。いいやつだな、大切にしなよ。

とにかくなんの感情か全くわかんなくてアホみたいに泣いてた。寂しいのと悔しいのと、寂しいのとさみしいのが。ライフスタイルがきっと変わっていくわたし達は、なかなか前みたいに会えないかもしれない。友好関係がさらに違っていくかもしれない。でも、一生わたしが好きな相手だろうし、何があっても見捨てられないだろうと思っている。
もう1人の友人と話してたけど、彼女の子供ならめっちゃくっちゃ可愛がるだろうし、何があっても支援するだろう。まあ、彼女を取り巻く環境からしたらそんなことないだろうけど。

本当に、本当に幸せになってほしい。世界で一番幸せになりますように。何もいらないからあの子が幸せに暮らせますように。

アホみたいに泣いて、まだ時々ぎゅっとなってしまうので、少し書いたら落ち着くかなって思って書きました。書きながらめっちゃ泣いてたので意味ないかな。まあいいや。

もし最後まで読んでくれた方がいるなら、本当にありがとう。わたしの大好きな親友の話を聞いてくれてありがとう。聞いてほしいから書いちゃった。

#結婚 #親友の結婚式 #結婚のこと #エッセイ

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