1人の受付係の話

 はい、あなたは通っていいです。あぁ、あなたはまだダメです、まずはこちらの手続きを。

 え?私?いや、私は厳密にはこの線を越えてませんから。ええ、ずっとここにいるんですよ。

 だって私がここの受付ですから。別に越える必要はないでしょ?

 この先?さぁ、存じ上げませんね。なんせ通ったことがないので。

 興味なくはないのですが、まぁそれよりもここで働いている方が面白いですよ。

 ここには様々な人間が来ますから。通ることを許可される人間も、許可されない人間も、皆集まってくる。あの先に未来があると信じているのでしょう。

 まぁ、私の知ったことではありませんが。

 さぁ、手続きは済まされましたか?ええ、あなたの通行書を拝見させてくださいな。

 あなたはこの先に進めるのか、確認します。


 以上、らずちょこでした。

 ※この物語はフィクションです。

 ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

 ではまた次回。


 

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