1人の普通の話

　私は別に、不幸じゃない。

　両親は離婚してるけど、虐待された訳じゃない。

　友達は少ないけど、いじめにあってた訳じゃない。

　恋人はいないけど、過去に恋愛をしなかった訳じゃない。

　このご時世にちゃんと仕事にありつけている。残業多いし、毎日やることは増えるけど。

　食べるものも家も、着る服もある。本当に欲しいものは買えないけど。

　趣味の映画だって、いつでも見れる。本当は映画館に行きたいけど。

　紛争にも巻き込まれてない。貧困にあえいでいない。飢餓にも災害にもあわずに生きてこられた。

　ほら、ちっとも不幸じゃない。

　それでも、この生活を辛いと思うのはダメなことでしょうか。

　以上、らずちょこでした。

　※この物語はフィクションです。

　ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

　ではまた次回。