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1人じゃない話

 「暑いね。」

 下着すらつけてない隣の男が言った。そりゃ素肌で触れあってるんだから暑いでしょ。

 「水だけ飲ませて。」

 ペットボトルの水を取って、そのまま飲む。チラッと時計を見たらもう夜の2時だった。

 ベッドについてるオレンジの照明だけが、この部屋の明かりで、何が起こったのかすぐに分かるような部屋だな、と他人事のように思う。

 「もう寝る?それともまだしたい?」

 この男に遠慮なんかないので、あっけらかんと聞く。

 男は何も言わず、私の腰に手を回した。つまりはそういうことなんだろう。

 あぁ、そうそう。残念なことに、お互い恋愛感情なんかないんだ。

 たぶん、きっと。


 以上、らずちょこでした。

 ※この物語はフィクションです。

 ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

 ではまた次回。

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