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たった1つの立ち上がる方法の話

 それは、あの人からの電話で終わった。

 5分もしなかったと思う、終わりを告げられた会話はあまりにも淡々と進んで終わった。

 いつか来るとは思っていたことだけど、永遠に来ないような気もしていた。

 何かがじわじわと、後からこみ上げてきた。

 それは、悲しいなんて簡単にまとめられる感情じゃなかった。

 寂しい。

 悔しい。

 虚しい。

 恐ろしい。

 そんな感情で押し潰されそうになる。苦しい。

 少しだけ、少しの間だけ泣きます。

 大丈夫、ちゃんとお腹は減るし、きっとぐっすり眠れる。

 こんな風に身体はちゃんと前を向こうとしている。

 だから、少しだけ心を立ち止まらせて。

 大丈夫、ちゃんと進むから。

 今だけ、泣かせて。

 

 以上、らずちょこでした。

 ※この物語はフィクションです。

 ここまで読んでくださった皆様に感謝を。

 ではまた次回。

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