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怖さとは思考停止なのでは

本日を持って、「女に金を借りる男はアウト」という常識が、私の中で古くなったのだった。

もちろん私が貸したわけではない。

でも、「女に金を借りる男がアウトではない世界」をチラリと見るタイミングがあって、「あ、そういう世界もあるんだな~」と思った。

確かに、「結婚したら財布を一緒にする夫婦はいくらでもいるし、なんでダメなんだ」とか言われると、まあ、うん。

私の中で「女に金を借りる男はアウト」という常識は割と堅牢だったので、それが崩れたことに驚きつつも、やや小気味よい。

もしかしたら今後「女を殴る男はアウト」とかみたいな、そういう「思考停止して『はいアウトー』と言っていいとされてる常套句」が、私の中で、どんどん古びていくのかも知れない。

つまり、どんどん「当事者が合意すればなんでもオッケー」「なんでもあり」になっていくのかもしれない。

私は、SMバーで勤めていた時、海外で四肢切断手術をした夫婦についての話を聞いたことがある。
又聞きだし、本当かどうかは分からないが。

妻が切られ、夫は死ぬまで妻の世話をする。
それが互いの愛情表現の至高形態らしい。


私は別にSMがしたいわけではないのだけど。
むしろ、身体は頭より大事で、思考停止してでも「はいアウトー」と言って身体を守るべきだと思うけど。
というか、この話を書くだけで怖いのだけど。

でも、怖いってなんだろう??

怖いって、なんだ???

本能が鳴らすアラートを鵜呑みにしている、思考停止なのでは???????????

私はかなりの快楽主義者で、怖さを鋭意排除しまくって、リラックス最大値で生きてきた。
怖い上司も、怖い締め切りも、怖い同調圧力も、鋭意逃げまくってきた。
めちゃくちゃ、怖さに弱い。

でも、そんな私でも少なくとも、「怖いー」と言って、他人の幸せにケチつけることは絶対にやめよう。
怖さの向こうにある何かを見ようとした人にギリギリの敬意を払おう。

そして願わくば私も、「怖い」で思考停止せずに「何が怖いの」「どうして怖いの」「どうしたら怖くなくなるの」と問いながら、暗闇で目を凝らせる人間になろう。

怖さで思考停止して、一生コンフォートゾーンの外に行けないで人生が終わることこそ怖い。

少なくとも怖さの向こうから「怖くないよ」と手を差し伸べてくれる人がいるのだから、時間がかかってもなるべくそちらの手をとりたい。


手をとるだけなのだから。

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