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最果タヒはちょっとロボットなんだと思う。 好き嫌いの話をしすぎてるから。

心のこもった親切なんて、この世で一番気持ち悪いと思いませんか。

私はロボットではありません。
だから親切ではありません。
好き嫌いはあります。
最果タヒはちょっとロボットなんだと思う。
好き嫌いの話をしすぎてるから。
つまみがデジタルにふれすぎる、ねえ、あんまり敏感だからそのつまみのあたり触らないんだよ、普通は、大人になるまで。

意味なく引越しをして、転送ハガキに追いかけられるのを喜ぶ。
魂の形が分からないから、入れ物にこだわる。

セミは折り紙のように死にたみをポータビリティ。
シューティングゲームって永遠の片思いじゃんね。
地球は丸いから、自分の右耳が聞いた発砲音が左耳を打ち抜くこともあろう。
地球は丸いから、思いがまっすぐ届かないこともあろう、等角コースならね。

セミの死を10個集めると嘘を暴く権利をプレゼント。
ギラギラしようね。強めの死で曖昧さを焼き殺そうね。
汚い子供が、僕が嫌われているのは汚いからではなく頭が悪いからだと暴くことが出来る。
その子はすごく賢いので、もう喋らないことにする。
口の中で知が溜まる。やがて、2番目と3番目の口が開いた時、流れ出た知が、身体をきれいに滅ぼしにかかれる。


Respect to
「愛の縫い目はここ」最果タヒ p.14「海」/p.25「スターバックスの詩」

スキを押すと、短歌を1首詠みます。 サポートされると4首詠みます。