ネットが出来なくなって精神的に追い詰められた話 ~「これをコピペして返信しろ」~
iPhoneが使えなくなってしまった。
iSOの更新をしていたら、……(ここの経緯は色々あるがめちゃめちゃはしょると)……appleIDに入れなくなり、今私のiPhoneはまっさらのアホの子になってて、アプリも入れられず、シンプルに電話とネットしかできない。
昨日の夜は急にノートパソコンのマウスも動かなくなり、ショートカットキーもタッチパネルも使えない私にとって、一切クリックできないノートパソコンはただの二つ折りの黒い板と化した(後に単にマウスの電池切れと判明)。
iPhoneからはLINEもできない(アプリ入れられないから)、電話もできない(誰の番号も覚えていないし連絡帳も入っていない)、すなわち誰とも連絡とれない。一時的にデジタル孤島に追いやられた私がしたことは、iPhoneでsafariからTwitterに入ってツイートすることだった。
本来なら知人ひとりにでもLINEすれば収まる弱音だったが、それができなかったので公共の場所に書いた。私がこういうつぶやきするのは珍しかったと思う。すみません。
アプリ入れられないから通知が来ないのでこまめにsafariのtwitter画面を更新するんだけど、私のフォロワーはよく訓練されておりクソリプも来ない代わりに励ましメッセージとかも来ない。そこで、DMで、直近にLINEしてた友達に、このように送った。
我ながらおかしいと思うけど、appleとチャット→appleストアに出向いてもiPhoneが治らない上にパソコンも黙ってしまい、誰とも連絡とれずに精神摩耗甚だしいゆえに、自分がやるべきこと(新宿にマウスを買いに行くこと)が分かっていても実行する気力が出ない、そんなとき、他人を反射板として使おうと試みたのだ。自分で内心わかっていることも他人の口から言ってもらうと身に沁みることがあるが、「コピペしてそのまま送信してくれ」というのはその五億倍単純なやりくちだ。
そしたら
これが返って来て最高だったんだけど。マリクってなんだ。
そうこうしてくだらないやりとりするうちにインターネットポイントが貯まり、私は新宿の電器屋へ出かけることができた(ちなみに親切な電気屋さんのお陰で、マウスの故障でなく単にマウスの電池切れが原因だと判明し、マウス買わなくて済んだありがとう新宿のヤマダ電機さん)
ネットは馴れ合いとかイイネの押し合いとか、古くはmixiで「生存確認w」とかいう日記が出たり、とにかく情報ゼロの存在の確認し合いみたいな使い方が一段低いもので、主義主張なりコンテンツとして情報がぎゅっとはいったもののやりとりが高次のもの、というイメージがあったけど、
結局ネットなんて、というか人間の持つツールの全てなんて、
「あなたそこにいるね、存在してるね、知ってるよ」と言い合うソナーみたいな役割が第一義なのかもな、と思った。
我々は情報なんかやりとりしてないのだ。(今回の私の場合、「私が言った通りに言え」しか言ってないので、マジ情報ゼロ)
人間のもつツール全て、と言えば、小学生の頃の私は、あいさつは情報ゼロだから言う意味わからん、と思って挨拶をスキップしていた。つまり挨拶というツールの意味を理解できなかったのだ。幼き頃の自分、我ながら超合金ハートをもつ最強のロボット人間だ。しかし、心が人並みに育った/弱った今の私ならわかる、挨拶は、「あなたがそこにいるの知ってますよ」という、情報以外の何かを伝え合うただのツールだ。
「風邪ひいた」に「あったかくして寝なね」も、
「私ブスだから」に「そんなことないよ」も、
定型フォーマットだなあ飽きちゃうわつまらん、とか思ってる私が、
いざ誰かに応答を求めないと死ぬ、コミュニケーションポイントがゼロになって死ぬ、となった段に、
「これをコピペして送れ」って言ってきたんだ。
めちゃめちゃ笑えるし滑稽だし可愛いと思う。
私は、まじで人に甘えるのが下手だなあと思う。
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