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R日記 ~71日目~映画『パラサイト』を見て

今朝5時に起きたら、
妻が興奮して携帯を
眺めている。

米国株か?

テスラか?

横目に見ていたら
様子がおかしい。

「映画見に行こう。」

前から約束してはいたが
会社の試験が直前なので
映画は来週にして、
今日は勉強しようと
昨夜言っていたのに。

急な展開。

なにがあったのだ...。

聞けば、速報で次々と
流れてくるアカデミー賞の
ニュースをみて、いても
たってもいられなく
なったらしい。


『パラサイト 半地下の家族』
(ポン・ジュノ監督)。
http://www.parasite-mv.jp/

英語以外で初の作品賞。

アジア映画で初の快挙。

いままで偏りすぎてはいたが
その壁を打ち破った
功績はでかい。

カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアとは
違った評価だが、素晴らしいですね。

自分も見たくて見たくて
いてもたってもいられなくなった。

よし、だったら
見に行きましょう。

仕事道具を持ち込み
ニューヨークで初めて
映画館デビュー。

チケットは自宅で
ネット予約。

1人8ドル。

朝一なので、激安。
夜は倍になるらしい。

さっそくシャワー浴びて
マンハッタンの
「AMC Empire 25」へ出かけた。
234 West 42nd Street, New York, New York 10036
https://www.amctheatres.com/movie-theatres/new-york-city/amc-empire-25

最寄り駅は
「42 St-Port Authority Subway Station」
地下鉄A・C・Eライン。
地上出口出て、
徒歩1,2分くらい。

入り口でチケット発券して
25館あるうちの、第7シアターへ。

朝一なのでそこまで
混んでない。

集中できそうだ。

映画が始まる。

韓国語と英語の
字幕なので、完璧に
理解はできなかったが、
テンポよく一気に
吸い込まれるように
時間が過ぎる。

笑いあり、韓国社会が
抱える闇、そして、人間に
内包するさまざまな欲望。

経済危機や
格差社会。

喜劇から
悲劇への
急なストーリ展開。

リアルをうまく描いて
ポン・ジュノ監督の
緻密な映画製作に
息を呑みながら
見入ってしまった。

無駄なシーンが
一個も見当たらない。

音楽の使い方、
カメラワーク、演技も
うまいし、メッセージの
伝え方も秀逸。

「におい」が
意味するものとは。

雰囲気に近いかも
しれないが、髪型や
洋服を変えても、
今までの人生が
においとしてにじみでる。

そして、「愛」とは。

家族愛、夫婦愛の
かたち。
表から見えるもの
当事者で感じるもの。

巧みに張り巡らせていている
伏線を読み解きながら、
エンディングへ。

笑いしかでない、
といった真の意味とは。

楽しい笑い。

悲しい笑い。

やるせない笑い。

怒りが一周すると
人間は笑ってしまうの
かもしれないなぁ。

家族のあり方、
素敵な家に住むことが
幸せとは限らず、
何が幸せなのか、
本当にいろいろ
考えさせられた作品でした。

あー、見てよかった。
これは本当に
見てよかった。

妻に感謝。

今度の出張のときに
機内で日本語字幕で
もう一回見てみよう。

韓国映画を見る目が
世界で変わっている。

日本も世界に向けて
頑張っていかなければ。

そういえば、映画のなかで
出てきた”ジャパグリ”なるものを
食べてみたくなった。

帰りにノグリでも
買って帰ろうか。

映画って本当に
素晴らしいですね。

今日も最後まで
読んでいただき、
ありがとうございます。

また、See you tomorrow!

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