見出し画像

Xですが雇ってくれますか?

就活や入社した後の立ち位置などに悩むトランスジェンダーは多いよね。
僕もこの内容で当事者の方から相談を受けることが多い。今回はよくうける相談の内容と合わせてこれについて触れてみたいと思う。


就活の時点で

●スーツが性自認に合わない。
れいれいとしては就活時点ではメンズでもレディースでも性自認に合わせたスーツを着たらいいと思ってる。リクルートスーツならなおさらすぐ買い替える可能性高いのでこの時点ではあまり面接官に突っ込まれることを気にしなくて良いと思う。どちらかというと入社後に難点があるかも。後述します。

●履歴書の性別欄をどうすればいいかわからない。
ぶっちゃけこれが一番むずかしい。質問されたときに概念をすんなり答えられるならまだ良いけど、説明がつかないとただ変わった人とみなされるかもしれない。れいれいは履歴書に中性って書いた。

●面接の時点でセクマイ当事者であることを打ち明けるべきかわからない。
打ち明けることによって内定取り消しになるぐらいなら、黙っていた方がましって思う人もいると思う。実際打ち明けなくても会社の規則にのっとって仕事さえしていれば支障はないので、ここはそれぞれの判断がベスト。


入社したら

服装・身だしなみ
内勤なら大体好きなもの着てても大丈夫。性自認に合わせて。
制服かスーツがある場合はちょっと厄介。
ここで人事や上司に相談するか悩むと思うんだけど、大体はしっかり性自認について説明ができていると許可が下りやすいかも。
許可が下りないパターンは大体がただ「着たくないだけ」と受け取られる説明。会社では骨組みがしっかりした説明でなければいけない。れいれいは服装に限らずここにかなり苦労した記憶がある。笑

●社員研修
新人社員なら誰もが通る道、社員研修なんだけども、未だに昭和時代を踏襲したような企業というのはたくさんあって、社会人男女のあるべき姿というのが定義されている会社が多く、服装のほかに化粧の仕方や女性限定でお茶の入れ方などを教わることがある。
社員研修を行う企業というのは、実は入社した会社から委託された別の企業であることがほとんどで、入社した会社から渡された名簿で講習会を行う。
FTMやMTFのトランスジェンダーは事前に入社した会社に事情を説明できれば、間違った扱いを受けることを防ぐことは可能かもしれないけど、現状Xにはそのような救済措置はなく、かなり心苦しい。

会社とプライバシー
ほとんどの人が性別による摩擦で心配しているのは業務の内容よりも対人関係であることだと思う。シスジェンダーから見た性別から由来する心身の矛盾についてどういう風にみられるかや、戸籍上の性別で判断されてジェンダーロールを押し付けられることだよね。
福利厚生がしっかりしていて人事が個人的な問題に対し寄り添ってくれる会社もあれば、全く融通が利かない会社もまだまだ多く、こればっかりは入社してみないことにはわからないことが多いし、情報が少ないところではあると思う。
そうそう。あと、基本的に会社で最も重視されるのは勤務態度であることを忘れてはいけない。会社というのは社員のパフォーマンスが上がらなければ、コストとなる環境の改革を提供する理由がないって考える。
これは性別にかかわらずどんな内容だろうと個人の声が通るかどうかに影響するよ。
れいれいは社員の働きやすさがあってこそ会社が成り立つものだと思うんだけどね〜。


まとめ

MTFやFTMのトランスジェンダーについては、社内処理等で「戸籍上〇性だが、性転換手術を受ける意向である。」という備考とともに、性別を性転換後の性別にて登録してくれる企業もあるらしい。
このあたりに関しては、個々の形がさまざまであるXに関してはほとんどの企業で前例がないと思う。
れいれいはXを含めたすべての性別的事情を抱えている方の精神的な負担を減らし企業で働きやすくするため、ジェンダーロールの押し付けなどを無意識にしないようにするための「ジェンダーをニュートラルにする」講習会を企業向けに行っていく。
みんなが少しでも生きやすくなれる社会へ。

れいれい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?