日本語教育能力検定試験に挑戦

2020年10月25日(日)に日本語教育能力検定試験といって、日本語教師の資格の一基準である試験ををひっそりと受験しました。

わたしは日本語教師を生業としたいわけではありません。ではなぜこの試験を受けたかというと、理由は3つあります。

1)今の研究が終われば日本語の研究をしたいので、日本語の勉強がてら資格も取ってしまおうと思ったから。
2)海外に行ったときに、日本語教育の資格を持っていたらなにか有利に働くかもしれないから。(日本語教師として小銭を稼げたり…)
3)この試験を受かった人のための奨学金があるから。

思い立ったのは、今年の6月。わたしはなんでも直観で動いてしまうのですが、今回も衝動的に受験を決意しました。

わたしは言語学が専門なので、少しこの試験に対して舐めてかかっていたのですが、意外に難しい!(とくに音声問題と社会の問題!)

3日ほど前に解いた模擬問題は合格点ギリギリくらいだったのでドキドキで試験に臨みました。そして試験中は自分のできる限りはすべてを出し切りましたが、勉強不足もあって手応えはまずまず。合格する確率は50%くらいだな~と感じていました。

そして、今朝。アルクから解答速報が出ていることを知りました。すぐに自己採点。その結果、記述問題をゼロ点と見積もっても、合格点に達していました!!

心の底から安堵!!あとは塗りつぶしミスをしていないことを祈るのみ!不合格だからといって損することはないですが、せっかく少しは勉強したのですから、合格したかったんです。

しかし、わたしは本当に勉強不足でした。日本語教師の養成講座は450時間あるのですが、1秒たりとも受けたことはありません。それに日本語教育が専門というわけでももありません。わたしは翔泳社から出てる参考書(いわゆる赤本)と問題集だけで勉強しました。10月の1週目くらいでやっと参考書がすべて勉強し終えて、それからやっと実践問題に入りました。よく言われているスケジュールからは大幅に遅れています。

では、なぜわたしが独学で合格したのか。(正確にはまだ合否は出ていない笑)

それは、わたしは言語学が専門だから、だと思うんです。言語理論や認知理論の知識がもともとあるだけではなく、言語に対するアプローチを身につけている、ということだと思います。

ほとんどは、パッとは答えがわからない問題です。でも、その場でいろんな例を思い起こして、その場で一般化して回答していました。知識だけではなくて、言語にどうやってアプローチしたらよいか、という手続き面も、大学で培ってきたのだな、と実感しました。

YouTubeやWebサイトで、「独学でも合格できます」と言われています。その通りわたしも独学で、さらに3か月という短期間の勉強で合格しましたが(何度も言いますが、まだ合否はわからない)、私の場合厳密には独学ではないし、勉強期間3か月ではないと感じています。大学1年から言語については勉強し続けていますから、それが今回の試験に直接かつ間接的に役に立ったのだと。

はい。もう完全に合格した体で偉そうな口をきいてしまいました。これで不合格だったらおもしろいですね。でも今朝はとても嬉しかったので、いろいろ綴ってみたくなりました。

追記:無事、合格していました!

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