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ベンゾジアゼピンの減薬方法_16_減薬の過程_01_レンドルミンの1回あたりの減薬量を0.01mlに固定していた期間

(この記事の内容は、私の個人的な減薬の経過になります。最適な減薬方法や期間はお一人お一人異なるものですので、ご自身の減薬について考えるための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

先日、「閾値が上がっていった過程や、0.01%/日の減薬からスピードアップした過程」についてご質問を頂きましたので、ここからは減薬の経過についての記事をいくつか書いていこうと思います。
コメント・ご質問を頂きましてありがとうございます。とても嬉しく思いますし、励みになります。
 
私は夏の暑い時期になると著しく体調が悪化するので、せっかくご質問を頂いたのに、記事を書くのに半年・1年とかかってしまうのではと少し心配になったのですが、幸い本格的に暑くなる前にある程度のところまで書くことができまして、早めに仕上げることができてホッとしています・・。

私の減薬の過程を振り返るとおおまかに、
①    レンドルミンの1回あたりの減薬量を0.01mlに固定していた期間
②    レンドルミンの1回あたりの減薬量を0.01mlから0.30mlまで増量していった期間
③    レンドルミンの1回あたりの減薬量を0.30mlまで増量してから断薬するまでの期間
④    マイスリーの減薬を始めて断薬するまでの期間
の4つに分けることができます。
ですので、それぞれの期間について4つの記事に分けて書いていこうと思います。

この記事は①のレンドルミンの1回あたりの減薬量を0.01mlに固定していた期間について書きます。

マイクロピペットを使用して1回0.01ml/100mlの減薬を開始してから半年ほどの間は、1回あたりの減薬量を増量すること無く減薬を続けました。

なぜ半年かと言うと、ほぼ寝たきりの状態での生活と減薬を持続できる環境を調整するのに半年かかったからです。具体的には、訪問看護・介護などに来ていただく手続き等にかかった期間になります。
ですので、お薬とは無関係な理由で半年になったのですが、結果的には、この期間に内服量の大きな変化が無かったことが、離脱症状を悪化させずに減薬できる量の閾値の上昇につながったと考えています。

この1回あたり0.01mlの減薬のスケジュールについては以前の記事にも書きましたが、1日0.01ml減薬+1日ステイを5回(計10日間)続けて、その後5日間ステイし、合計15日間で0.05ml減薬する過程を一つのサイクルとして、このサイクルを何度も繰り返しました。

Day1 -0.01ml/100ml
Day2  ステイ
Day3 -0.01ml
Day4  ステイ
Day5 -0.01ml
Day6  ステイ
Day7 -0.01ml
Day8  ステイ
Day9 -0.01ml
Day10  ステイ
Day11  ステイ
Day12  ステイ
Day13  ステイ
Day14  ステイ
Day15  ステイ

このペースで減薬すると約1か月で2サイクル=0.1mlの減薬となります。
このサイクルにすることで、約2週間、約1か月という単位で頭の中で整理して考えやすいというメリットがありました。
なお、このスピードで減薬した場合、1か月に約0.1mlで、体調が悪い時にステイが延びることなどを考慮すると1年で約1mlの減薬を行うことになります。私の場合、レンドルミン100ml、マイスリー100mlで合計200mlあったため、この時点では断薬までに約200年かかる見通しでした。

ステイには、減薬のスピードをゆっくりにすることと、減薬後の体調の変化を観察することの二つの目的がありました。

ステイの長さについては、内服しているお薬が短時間型か長時間型か、過去に減薬や断薬をしたことがあるのであれば、離脱症状が出始めたのが何日後だったのかなどを考慮して決めるのが良いと思います。
私の場合、短時間型のベンゾジアゼピンを使用していたことと、症状が悪化する場合には翌日~5日以内に悪化し始めることが経験上多かったことを踏まえてステイの期間を5日間にしました。
長時間型の場合はもっと長期に観察できるような計画を立てる必要があると思います。

より慎重に進めるのであれば、0.01ml減薬する毎に長期間のステイをおいた方が良いと思いますが、あまりにもスピードが遅すぎると感じたので、このサイクルにしました。

実際のところ、私はこのスケジュールに厳密に従うことを重視して半年間減薬を続けたわけではありません。むしろ、その時その時の体調に合わせることを重視して減薬を行いました。ですので、細かい変化は常にありました。
例えば、体調が悪い時は減薬日と減薬日の間の1日のステイを2日間とったり、5日のステイを7日にしたりしました。

ある程度の期間このサイクルを続けて、大きな離脱症状が起こらないことを確認してからは、0.01mlの減薬を数日間続けて行ってみたりもしました。そして徐々に2日に1回の減薬ではなく、毎日連続で0.01mlずつ減薬して5日間ステイするというサイクルに変化して行きました。

Day1 -0.01ml/100ml
Day2 -0.01ml
Day3 -0.01ml
Day4 -0.01ml
Day5 -0.01ml
Day6  ステイ
Day7  ステイ
Day8  ステイ
Day9  ステイ
Day10   ステイ

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