「学生のうちに遊んでおけ」という話はもうやめたら?
今年の4月に入社予定の新卒内定者と先日懇親会をしました。社長・役員・人事と内定者でご飯を食べるという恒例行事。
内定者に向けた一言を順番に発言していた時、ある役員の言葉がなんだか妙に引っかかった。
「学生のうちに目一杯遊んでおいてください。そして入社したら一生懸命仕事を頑張ってください。」
というよくある激励の言葉。
でもなんか、ん?と思った。
これから社会人になるという将来への漠然とした不安と期待を持ちながら、残りの学生生活を目一杯遊ぶことは、確かに楽しいかもしれない。
でも学生のうちに遊んでおけって、社会人になったらそんなに遊べないのか?
社会人ってそんなにつまらないのか?
少なくとも私は、働いてみて自分という人間を少しずつ理解できてきた
今の方が、楽しいんだけどな。
もちろん仕事は辛くて、大変なこともある。
私だって全てを投げ出してもう何にも考えたくないと思ったことなんて、数え切れないくらいあるし、もうやだーって弱音も吐くし、悔しくて泣くこともあるし、サボりたいこともある。
でもあの頃に戻りたいとか思わないし、いろいろあってこうなっている今の自分が居心地いい。
「もう楽しい時間はないから悔いのないように遊んでおきな!」
それって今の自分はつまらないって発表してるようなものじゃない?
私が高校生の時、大学に行きたいなんて全然思えなくて、進路を決めなきゃいけないことがすごく嫌だった。
やりたいことなんてまだわかんないよ、
って思ってた。
でもそんな時、卒業した先輩が高校に遊びに来てくれて、
「高校も面白かったけど、大学超楽しいよ!!」
と言って、差し入れを置いて帰っていった。
勉強は嫌いだったけど、学校が好きだった私は、
「大学ってそんな楽しいところなんだ!!」
と一気に気持ちが大学進学にシフトしたんだよね。笑
そんなもんだよ、人の動機って。
でもあの時先輩がイキイキした顔で楽しいよ!と話していなければ、もしかしたら私は大学に進学していなかったかもしれないし、上京もしなかったかもしれないし、今の仕事にも携わっていなかったかもしれない。
それくらい、学生時代の年上の人の話す言葉ってインパクトがある。
だから
「学生のうちに遊んでおきな」
よりも
「社会人って楽しいよ!」
と言える自分の方がかっこいいと思うし、そんな大人になりたい。
そう思いませんか?
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