自分を『創作者』に育てていく。挫折も絶望も「経過イベント」だね
こんちゃです。
pixivで版権や明るい作風、BLの美味しい創作を発信するのをやめたら、見向きもされなくなって絶望していた猫嶋です。
版権(デジモン)時代の熱が狂いすぎていたことや、創作は二次と違って公式という既成物が無いこと、投稿頻度が鬼→稀に下がったのも大きいかもしれない。
というか、人気のジャンルで閲覧の母数が多かっただけで、たぶんブクマ数の割合はいまも当時も変わってない。
創作って、自分以外は誰も知らないから直球で辿り着いては貰えないし。
そんな時、他の絵かきさんと交流して得たものがあって。
『創作は、自分の好き!を詰め込むもの』なんだってこと。
好きを詰め込んでいいんだ…!
何故か、そういう気持ちになった。
創作はそういうものって知識では知っていたけど、感覚で理解したってことかしら。
だからこそ、それに人から振り向いてもらえなかったら、人格や存在そのものを否定されたみたいに打ちのめされる。
…でも本当に、見ず知らずの不特定多数に認められることが、大事?
そもそも、知ってもらうためのセルフプロデュースさえよくわかっていなくて。
pixivから一旦離れて、メディバンのアートストリートという投稿サイトに絵を上げていた私に、こんな記事が飛び込んできてくれた。
セルフプロデュース。私がずっとどう手を付けたもんか困っていたもの。
あのJustin Bieberは、セルフプロデュースで上までのし上がってきたアーティストだ。
彼は子供時代から「自分の曲・自分自身」を売り込む、ということをしてきた。
そう。知ってもらわなければ、見てすらもらえない。
絵のクオリティとか、需要あるジャンルとか云々の前に、見てもらうには何が必要かな?と考える。
確かに絵が上手かったり、需要の高いジャンルはそれだけで見てもらいやすい。
そして、それ以外にも自分を見てもらう工夫はできるだろう。知らないだけで、幾らでも方法はあるはずだ。
コンスタントに毎日、数日おき、毎週投稿なら、いますぐ出来る。
見てもらえない現状に、そんなに絶望しなくて大丈夫だ。
自分のことをまずは知っていく。自分の創作について、もっと知っていく。
自分を形作っていく。自分というものを、磨いていく。仄かな煌めきを宿す部分を、愛でて伸ばしていく。
何が好き?
男の子。スタイリッシュで黒色が強い配色。美しい繊細な色彩。立体的なキャラ。小物を自慰的に描くこと。
メカやガジェット、ワクワクするアートなアイデアを自由にかたちにすること。
どんなタッチが好き?
パキっとした少年漫画チックな描き方。線の細い繊細な、透明感のあるタッチ。キラキラした、艶を感じる線。
緻密に描き込んだ線で、構成された絵。ベタ塗りタッチ。
雰囲気は?
儚さ。チカラ強さ。メリハリの強い、スタイリッシュでカッコいいかんじ。ドラマチックな絵。
哲学的で、本質を思わせる装飾の少ない表現。華やかでお洒落な配色。楽しげな雰囲気。
真逆の、相容れないものも多い。
作風を一つに絞れないと感じる。個人サイトは形にしたいデザインが多すぎて、とても一つに絞れない。
pixivでも、一つの作風に絞れなくて全体に統一感が出ないことに焦っている。
でも、ひとりの人間が多面性があるように、色んな作風が同時にあっていいんだよ。
複雑で、情報の多いところから、好きな一本の線を、好きなタイミングで、好きに取り出したらいい。
記事で星灯れぬ先生が、読者に伝えてくださったこと。
クリエイターの活動は、どれだけ大きな功績を他より早く残せるかではなく
作品を作り続ける事、発信し続ける事にこそ意味があると思っています。
その行為自体がセルフプロデュースであり、その中で試行錯誤しながら、長い時間をかけて自分をクリエイターとして確立させていく事が大事です。
最後まで作り続けた人が結果的には夢を叶えているのです。
自分を、創作者へと形作っていく。長い時間をかけて。
その過程で経る絶望も、苦しみも、イベントなんだ。自分を形作っていく上で遭遇するもの。
そしてそれらは「私が創作に向いてない」サインなんかじゃない。
そんな判断をするほど、私はあらゆる事を試し切っていないじゃないか。
他人と関わって、自分のなかに無い価値観が入ってくる。その影響を受けて、多方面に枝葉を伸ばして、自分の内側の世界が深く、360度に広がっていく。
自分はどんなことをしていきたいだろう。
どんな表現が眠っているだろう。
自分自身を定義しなくていい。いまは。
出てくるものを、ひたすら形にして、そこに「あ、自分こういうのばっかり好んで描いてるな」を見つけたらいい。
暴れまくって手当たりしだい出したいもの出しまくったら、「ああこれがいいな」って、勝手に定まっていくよ。
だから心配しないで。
心配事の8割だったかは実際起こらないそうだし、案外未来の「今よりもっと経験を積んだ」自分が、なんとかしてくれる。
だから、続けるんだ。辿り着くまで。
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