無気力生き地獄

自律神経失調症になったのか、胃が二週間以上気持ち悪く寒気が止まらない。
無気力が酷く、何をしても楽しいという気持ちが一切湧いてこない。食事が美味しく感じられることだけが唯一の幸い。


何をする気力も湧かず、ひたすらぼーっと苦痛な時間を過ごしている。
生きる苦痛から解放されたと思ったら、今度は延々と暇が続く生き地獄が待っているとは…。

無気力から抜けられれば、少しは毎日楽しくなるのかな…。
ベッドにひたすら横たわって天井を見つめているだけでは身体がおかしくなるので、無理やりに散歩に出掛けて身体を動かす。


自分の病気は重く、どうやらこれ以上頑張っていても一般就職は難しい。そんな現実が濃厚になってきた。

いままで「普通の人」になるために努力してなんとか生きてきたのに、それが潰えてしまった。
漠然と持ち続けられてきた目標が無くなり、あらゆる頑張りや理想がどうでも良いものになってしまった。



自分はこれからどう生きていけばいいのだろう…。
衣食住は保証されている。物理的には幸せなはずだ。なのにどうしてこんなに1秒1秒苦しいのか。
「頑張っていれば、とりあえずは前に進めている」と自分を励ますことも出来ない。だって頑張る対象そのものがもう無いのだから。


頑張っているから大丈夫、自分はやれることはやっている…そう思考停止して目を逸らしてきてしまったのかなあ。
いや、器用じゃなかったけど、一つ一つ向き合ってきたはずだ。ただ、私の地の能力が高いだけに、「この子は普通に働ける」と誤解されてきただけなのだ。

現実の私はもう心身ボロボロで、低学年の頃にはすでに壊れてしまっていた。
もう十分頑張った。頑張りすぎた。でもそれが周囲にちっとも伝わらなくて、私という人間はずっと軽い病気だと誤認され続けてきただけなのだ。


無限に湧いてくると思われた好奇心も、努力している方が幸せを感じられる時間も、迷子だ。「苦痛から逃れる」ためになりふり構わず生きてきたのに、その苦痛が無くなって、宙ぶらりんだ。
…解放されないよりはずっと幸せで恵まれているのだろうな。感謝しないとな。


毎日毎日、何のために生きているのかわからない。
お世話になってきた例のおばさんには、「あなたは病気が重いから、就職よりも毎日を楽しく生きることの方がいいかもしれないね」と言われた。
そうなんだろうなあ。

病気で働けない人って、どうやってこの無限に続く時間を過ごしているんだろう。

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