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[24-02]JPN-LAO:SUN. 7.21

2024 Tokyo Japan 『46』


昨晩は大雨だった。近所の川の水位も随分と上がったようだが、今朝はもう、太陽がギラギラ。母親より、「君の生まれた日もこんな暑い日だった」というメッセージが届く。おかげさまで、それから46年経つ。知り合いの方々からも沢山のメッセージを頂く。本当におかげさま。ありがとう。


午前中、小学校にて区主催のグリーンインフラ勉強会に参加。参加者に校内の田んぼの説明するお手伝いなど、少しだけできた。小さなステップ。楽しかった。

田んぼ全景
田んぼ近景



ちなみに、昨日のバザーで使ったテント、雨の中の撤収を断念して、夜間屋外において置いたら、大雨に耐えきれず、2基壊れてしまったよう。集中豪雨のすさまじさ。そういった、豪雨対策も含め、流域治水は隣接行政区で連携して、流域全体でできたら、どんなに素晴らしいかと、改めて感じる。


少し早めに、おいとまして、午後、新百合ヶ丘へ向かう。T主催のイベントに参加。「対話」の概念を駆使して、シェイクスピアの『ハムレット』を眺めてみるという実験的な会。初めましての参加者が沢山の中、あれこれと話す。何らかのつながりのあった人と人が偶然に出会う「場」にもなっているみたい。会場ではそういう、やりとりが散見された。わたしも、同じ高校に通いつつも、全く話したことの無かった人と知り合うことが出来た。主催の方々、お疲れ様でした。


最後、少人数で残って、ビールを。Tから、「こんなことは最初で最後かも知れない」と、プレゼントを貰った。下西風澄『生成と消滅の精神史』(文藝春秋)。「気になるブックリスト」に入っていた、読み応えがあるに違いない1冊。ありがとう。とても、嬉しい。

読み応えがありそう



小田急線の車窓から、夕暮れの東京を眺めつつ帰宅。家族と夕食の予定だったが、少し帰りが遅くなってしまった。なんとか滑り込みつつ、録り貯めた『ブラタモリ』を鑑賞。

夜、月が煌々と南の空に浮かぶ。

煌々



今週末は良い意味であれこれ濃厚だったが、企図せず予定過密な感もあったので。もう少し生活の密度を希釈して過ごして行こう。


2002 Champasak Laos『チャンパーサックの遺跡へ』


4:30頃、目覚める。 んで、誕生日であることを思い出す。 今年も人知れず歳をとった。 しかもこんな辺境の川中島で… 人生仮に72まで生きるとして、それを3日間に置き換えると 丁度2日目が始まったところ。うーむ。

さて、気を取り直して荷造り。5:00頃チェックアウトしてボートをチャーターする。 英語がちょっと通じるおっさん。 コーンパペンを見た後、ナカサンまで行って70,000kip。 まぁ、そんなものだろう。朝焼けの中、島を脱出。 さらばデット島。ある意味楽園のような所だった。

小一時間ほどで、コーンパペンへ。川の上流側から見ると、水しぶきが上がり、 轟音がするため、明らかにそこが滝であるとわかる。 上陸して2㎞程ぐるりと回って滝の正面へ。 ラオスのナイアガラ。朝日を受けて茶色く濁った色が強く出てる。 昼間、空が青いときにみたら、青みがかって見えるのかなぁ…? こういうのは、タイミング。仕方が無い。 写真を撮るも、昨日からレンズの調子が悪い。 直したはずなのに。ちゃんと撮れてるか、やや心配。

コーンパペン



後、ナカサンと言われて下ろされたそこは、 昨日と同じ村。なんとなくそんな予感はしていたが…。 ナカサンはもっと大きな街かと思っていた。 ラオスだからなぁ…なにせ、田舎だわ、この国は。うむうむ。

次の目的地、チャンパーサック行きのバス9:00発。 7:40だったので、一時間以上の待ち。 何して暇を潰すか考えていると、 ピックアップトラックの人に声を掛けられる。 車内には豚がすし詰め。この車の屋根に乗るんだったら、直ぐに出るという。 値はバスの倍(2,0000kip)したが、時は金なりと思い、乗ることに。

この車、下では豚が悲痛な泣き声をあげているが、走り出すと実に快適。 視線が高いので、道の先まで見渡せ、風景は360度開けて見える。 寝転がって音楽を聴いて、ご機嫌なドライブ。 途中、焼き鳥を買って朝食。

チャンパーサック付近の13号上で下ろしてもらい、 トゥクトゥクで川べりまで。渡し舟に乗ってようやくチャンパーサックへ。

はっきり言ってここも田舎だが、電線が走っているのを見て安心する。 トゥクトゥクで街中へ。 やけに閑散としてて、休業しているゲストハウスもある。

本日の宿、15,000kip。バストイレ共同。ファン付き。 共同のトイレやシャワーはとても清潔だった。 レストランが無いのがちょっと難。 やむなく、昼飯は向かいのレストランへ。 久しぶりにカレーが食いたくなったのでオーダーするも、美味しくなく、またも残してしまう。最近ハズレが多いなぁ。

ゲストハウスでチャリを借りて、いざワット・プーへ。ほどんど 交通のないまっすぐな道。天気はよく、空には大きな雲がぷかぷか。 田んぼが広がり、風が熱い空気と涼しい空気をかき混ぜる。 左の視界には、空の青を写したメコンが。 音楽を聴きつつ突っ走る。あー!夏休みっぽい! ワット・プーには1時間程。45分くらいかな? ガイドブックにあるとおり瓦礫の山だが、 寂れてて良いし、本殿まで上がるとやはり辺りを一望できて、それもまた良かった。

侘び寂び感じるワット・プーの壁面
ワット・プーのエロティークな彫刻
ワット・プーからの眺め。田園。



帰ると15時半ごろ。とりあえず、1日ぶりにシャワーを浴び、洗濯をしてサッパリする。 部屋で明日からのことを少し考える。 腹が減った。 他に選択肢がないので、昼間行ったレストランへリベンジ。

やきそばとビールを頼み、奥へ行くとメコン沿いのテラスがあったのでそこで食べる。 やきそば(ビーフン)はかなりしょっぱいけど、ビールと良く合い、川も綺麗だし、 ガキどもがギターを弾きつつ歌う曲もへたっぴだけど良いBGMに。 穏やかな気持ち。 川は夕方の空の色を湛え、刻々とその色を変えた。

BGMな人たち



さて、ゲストハウスに戻るもやることがない。 まだ18:30過ぎ。本は勿体無くて読めない。 宮本輝の「夢見通りのひとびと」は本日読んでしまったし、 4時間もあれば、最後の1冊も読み終わってしまうだろう。 朝、「時は金なり」などと考えていたのが信じられない。

ビールが回って、少しタルーくなって来た。 気が付くと寝こけてしまった。 悪い夢を見て、 「うゎあ!」という自分の声とともに目覚める。 腕がにょーんと伸びる、顔の無い女が、 その腕で人を殺しながら近付いてくる夢。 そいつが真正面に来て、ぼくに向かって腕を伸ばしたところで目が覚めた。 ご丁寧に不気味なBGMまであつらえてあって、ホラー映画ばりだった。

うぅ~む、と思い、ベッドの上の散らばった荷物を整理して、 歯を磨いて、昨日の分も合わせて これを書いている次第。 (昨日は明かりが無くて書けなかった)

今日も5ページも書いた。 暇だから書くのか、書くべきことが多いから書くのか。 多分前者だと思う。

とにかく、こうしてぼくの24歳の誕生日は過ぎていった…。 昨日から2日間、本当に夏休みの子供に戻ったような過ごし方だった。 ラオスも明日、出国。



メモ書き
※ 自転車の堅いサドルで、おしりが痛い…

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