最近メディアを賑わす小西さんが糾弾する行政文書。
その内容が総務省より公開されました。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000866745.pdf
今日はその文章の中身を見ていきましょう。
最初の登場人物は磯崎総理補佐官(当時)です。
磯崎さんは当時自民党参議院議員です。
平成 26 年 11 月 26 日(水)
磯崎さんは総務省にレクを求めます。
なにかと話題にあがるサンデーモーニングを取り上げ、「②1つの番組でも明らかにおかしい場合があるのではないか」と疑問を呈したわけです。
そもそも「政治的公平」の解釈について政府は以下の見解を述べています。
つまり、一番組であるサンデーモーニングが政治的な偏りがあっても、他の番組で調整できていればよいとのことです。
時を戻します。
磯崎さんと総務省のやり取りが続きます。
やり取りの中政府見解としての案をいかのような形でまとまっていきます。
おそらく大事なのは③で、一つの番組の場合でも政治的公平ではない基準を定めようとしました。
もちろん総務省の役人さんだけでお話が進むわけではなく、
ここでようやく高市さんの登場です。
役人さんたちはこう述べます。
そりゃそうですよね。一つの番組だけで政治的公平が逸脱するケースができてきたわけですから。
その後、磯崎さんは総理に同意を求め、国会での質疑で答弁する流れを作ろうとします。
磯崎さんと総務省との話し合いがいったん落ち着いた後、
総務省は高市総務大臣に説明します。
高市さんは本件には懐疑的で
と疑問を投げかけています。
その後の山田総理秘書官-総務省の会話でも
と否定的。
言論弾圧、様々なメディアへの影響を不安に思う総務省は磯崎さんに提言します。
磯崎さんは激昂します。
確かにやくざですね。
何となくここまで読んでみたらわかるように高市さんはほとんど出番ありません。
総務省もできるだけの準備をします。
と山田秘書官に連絡。できるだけ頓挫にしたかったんですね。
しかしながら話はよからぬ方向へ。
平成27年3月5日(木)夕刻
総理、磯崎さん、今井総理秘書、山田総理秘書の4名で説明が行われました。
磯崎さんからの説明、山田さんからの抑制があったものの、
総理は意外と前向きな反応を示します。
その後の磯崎さんは勝ち誇った様子が文章から読み取れます。
その後総務省と高市大臣のデブリ(意見交換)
高市さんは本件あまり記憶がなかったとのこと。説明を受けてなお、消極的で第一声は「本当にやるの?」だったそう。
高市さんはその後総理に電話し、総理の意向を聞いたようです。
答弁のタイミングについて総理の意向でNHK予算など、総務委員会にて「一連のものが終わってから」となりました。
平成27年5月12日参議院総務委員会において、(自)藤川委員から 放送法第4条第1項第2号の政治的公平に関する質疑が行われます。質問内容は以下の通りです。
一番組の政治的公平について高市大臣はこう答弁します。
とこの答弁のところまでが公開された文章です。
行政文書が捏造されたとか、政治的公平がどうのというより、
磯崎さんて嫌な人だよねって文章でしたね。
小西さんが(というより総務省が)今回の質疑で本文章を公開したのは、4月に行われる参議院の大分補選に磯崎さんが出馬する可能性があるからとの憶測が高まっています。
文章見ている限りまたくるのか、と思わなくもありません。
では、きょうはこの辺で。