幻のパフェパーティー
てづくりくらぶ絵画造形教室の小学生クラスには月1回クラス、月2回クラス、月3回クラスがあって、小学校6年生まで月3回クラスを続ける子は毎年数人くらいはいて、6年生で終了したり、中学生以上の人のクラスで続けることもできる。
最初の頃はまだ中学生以上の人のクラスはなくて、てづくりくらぶからはじめて6年生をお見送りする年がきた時、最後の教室の日に、おやつの代わりにみんなでパフェを作って食べた。
それから毎年、月3回クラスでだけ、6年生がいる場合はみんなで最後にパフェパーティーをした。
6年生がクラスにいれば、同じクラスの他の学年の子たちもパフェにありつける。
パーティーとはいっても、私が用意したイチゴやバナナ、ホットケーキや玄米フレーク、スプレーチョコ、ホイップクリーム、アイスクリームetc.を、各自自由に盛り付けて、出来上がった人からいただきまーすと食べ、おかわりも自由。
今までありがとうパチパチなど、送迎会的な雰囲気はゼロ。
6年生本人と同じクラスの子たちの保護者さんへだけ、今日はパフェ食べて帰ります、と伝えておく。
お迎えのお母さんが来た頃には黙々と食べていたり、もう食べ終わっていたり、おかわりをほおばっていたり。
作りたてのパフェはすごくきれいに盛り付けてある人もいるけど、ほぼ写真を撮らないし、HPにも載せないから、お迎えのお母さんたちでも見た人は数人いるかいないかで、偶然にも6年生がいないクラスだったり、月1、2回クラスの人は全く知らないまま。
ありつけた人の中には、密かに「6年生がいたり、6年生まで続ければ、パフェパーティーかも♪」と思っている人もいる。
でも決して私からその話題は出さない。
聞かれたら、それとなく最低限のお返事はしておく。
幻のパフェパーティー。
そしてついに、それは本当に幻となってしまう日が来る。
2020年、コロナさんがいろいろな習慣や常識を変えてしまった。
2021年、そしてこれからもてづくりくらぶのパフェパーティーの復活はない気がする。
パイナップルの絵を描いた後、カットしてみんなでつまんでワイワイ食べたりも
幻に。
楽しかった。
パフェをほおばるみんながかわいかった。
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