てづくりくらぶのはじまり
物事の始まりは、ステキでドラマチックに描こうとすれば、いくらでも美談になるし、そうすれば読む人に夢や希望を与えることができるのかもしれないけれど、たいていはそれほどまでイイ話というわけでもない。
だからと言って本当のことを書きすぎる必要もないし、求められもしない。
真実だと思っているだけで、それぞれがみんな自分の幻想の中で良くも悪くも暮らしているのだ、といつも思う。
もう色々忘れてしまったことも多いけれど
はじまりから、書き始めようとしている私は、今(2020年)からもう15年も前に始めたてづくりくらぶのことを最初から思い出そうとしている。
15年もの間、多くの子どもたちがてづくりくらぶにやってきては通り過ぎて行った。小さい時にてづくりくらぶに通っていたことを、忘れてしまっている子もいれば、楽しかった場所としてだけ心に残っている子、幼稚園生から通って、中学生、高校生になっても足を運んでくれる子。美術大学へ行った子。
全体から見たら少ないけれど、ネガティブな理由で去った子も。
自分の子ども2人を含め、6人の子どもたちと最初のてづくりくらぶをした日、心がポカポカして、それはそれは楽しくて、しあわせな気持ちになったことを思い出す。次の週に、3人、またその後すぐに1人、加わって、いきなり10人の子持ちになった気分を味わって思ったことは、忘れもしない
「あきらめが肝心」という心境。
自宅マンションのリビングに小さいテーブルを並べて、週1回開いていた教室も、少しずつ人数が増え、週2回になった。
なんだかんだと制作して、最後に手作りのおやつをみんなで食べて、スタンプを押す、それだけでなぜかワクワクが止まらない。
そして一番最初の工作レシピは、作りやすい教えやすい、そして楽しい
ジャムビンに粘土をつけて、石や貝を埋め込んんで飾り、乾かして絵具で色を塗る、というもの。
その後はハイドロカルチャーをビンに入れて、ポトスなどの観葉植物を植えて、今度はそれを見てお絵かき。
葉書サイズの水彩画ができたら、その絵を入れるためのフレームに絵具で色塗りをして。
もちろん1回ではできないので何回かに分けて。
植物を使う企画、ずっとやっていなかったから、また企画しようと思う。
工作がインテリアになれば、家に持ち帰った時に飾ってもらえる、そんなことをいつも考えている。
こどたちの作品が、なるべく捨てられないためには、を考え、レシピや企画を考えるのは今も変わらない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?