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何故スパム行為が生じるのか読み解き、解決策を提示する

実は、人間の行動は本人の形質だけで決まる訳ではない。様々な要因が一定の行動に向かわせている。その要因を適切に分析しない限りは良い解決方法も出てこない。今回はその事についてスパム行為を例に書いてみよう。

何故スパム行為は無くならないのか

ここでは、一例としてNote上で厄介な行為となるスパム行為を挙げて分析してみよう。原因がわかれば、なくすにはどうすれば良いのかも見えてくる。

端的に言って、スパム行為が頻発するのは「低い行動リソースに対して高いリターンが見込める」からだ。さらにその根っこには「自分の作品を思うように見てもらえない」のもある。もう少しわかりやすく書き下してみよう。

例えば、Noteに一回投稿するのにあたって、創作時間を1時間取ったとしよう。最初の投稿は出来が良くても精々30~40PVくらいだ。(稀に初回からぐーんと伸びる人もいるが、完全に無名の人間だと基本このくらいだと推測している)スキは1~2、フォローに至ってはまずつかない。

ここで、もう一回投稿するのではなく、スキスパム爆撃で宣伝した場合を例に出してみよう。おおよそ1分に5スキ、1時間に300スキ付けたとする。
スキを付けてくれた人は皆気になるのか、大体アカウントを見に行くようだ。その内半分が作品を見てくれたとすると、150PV。PVを得る効率は同じ時間を使って二作書く場合に比べて、推測値として2.5倍程にもなる。

同じ10時間を費やすとして、黙々と作品を10作投稿した場合は300PV。
5作投稿してスパムを併用した場合は750PVぐらいだと試算できる。
この辺りの「一見非常に効率が良く見える手法」なのがユーザーをスパムに手を出させる根本的な要因だと考えられる。

実際には投稿コンテンツの質や需要の関係でスパムしても思うように伸びない事も散見される。だがそうであっても「効率のいいやり方ですよ」と吹き込むヤツが居る限りは中々根絶するまでには至らない。

原因はわかった、では対策はどうするべきか

原因がわかったのであれば、そこから逆算して対策も立てられる。
そもそもの根本的な要因は「自分の作品を見て欲しい」所にあるので、そこも踏まえて考えてみよう。

まず第一に考えられるのは、作品を投稿することがスパム行為よりもリターンが高くなればいい。だが問題点としては漠然と投稿しているだけでは中々閲覧数は伸びないのも事実だ。反応がないのも初めのうちは追い打ちをかけるだろう。プラットフォームデザインレベルでの対応が必要だろう。

次に、スパム行為のリターンを著しく押し下げることが考えられる。
これは自然的な現象として徐々に生じていく。宣伝目的でスキをスパム行為メントしているという事は利用者に少しずつ浸透していき、その有効度合いはいずれ無駄な行為になりうると予測している。

リターン低下については、周囲に対してもこまめに周知連携をする事によって低下速度を上げる事が出来るだろう。というか既にNote内のスキスパム行為の有効度は大幅に低下しており、現在ではフォロースパムやコメントスパム、一風変わった所だと他人様のシェアツイートにイイネを押して自分の事を認知してもらおうとする飛び道具も確認している。そのいずれも、スパム行為なのでわずらわしい存在なのは言うまでもない。

さらに、リターン低下はスパム行為メントに手を出すタイプの人間が、目の前の効率を重視する傾向がある為非常に効果が大きい。時間の無駄だとわかればやる意義は損なわれるからだ。豆にスパムアカウントに対してもブロックしておくなどもリターン低下には有効だ。

こうしてみると、原因を深堀したことで単純にやめろ、よりもさらに効果の高い施策を発案できることがわかる。原因の深堀、より精細な分析は問題解決には欠かせないし、その解像度の高い知見は小説を書くのにも役に立つ。

実際にはここからさらに、「スパム行為に手を出しやすい人格的形質は何故生じるのか」とかもっと深堀していく事も出来る。問題解決の為の判断材料が足りないと感じたらより深度のある分析をすると良い。

物事をより深く、細かく見る事は文章において重要

同じ事象を観察していても、Aの事態に対し10の文章を書き出せる人と100の文章量を書き出せる人では後者の方が稀少で需要も高い。後者の人は100の文章量から必要な情報を10にまで圧縮する事さえできる。同じ10の文章量でも、大量の情報を取捨選択した後の情報ではその価値は全く異なる。

今回のスパムにおいても、ただ迷惑だなぁと見るよりもその行動の背後にいかなる要因があるか読み解けるかで、得られる学びは全く変わってくるだろう。

まとめ

・スパムは効率的な行いだと認知されているから増える
・スパムをなくすにはリターンを真面目にやってる時より下げればいい
・スパム行為一つとっても、読み取れる情報は多く、情報量が多ければより適切な判断をしやすくもなる。ただし不要な情報まで取得してしまわないようにするのも大事。丁寧な取捨選択を心がけよう

ローコストハイリターンであるうちは中々スパム行為はなくならないだろう。ローコスト、ローリターン、ハイリスクの関係に持っていく事で発生確率を引き下げることが出来ると見込める。

今回はここまでだ。またな。

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