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八重山旅行記2017年12月(2)日本最南端の地で泡波を呑む@波照間島

朝は7時過ぎに起床。
八重山の朝は遅く、外はまだ暗い。
日本は縦長と言うけれど、実は横にも長くて、東京よりうんと西にあるので日ノ出の時間がかなり異なる。

こんなに立派な船が就航しているとは…(でも一便だけらしい)

ホテルで朝食を済ませ、安栄観光の一便で波照間へ向かう。
波照間行きの船といえばゲロ船とかジェットコースターとも呼ばれる大揺れの船で、ひと昔まえに乗った時もタイヘンな思いをしたが、今回乗った船「ぱいじま2」は大型の立派なフェリーだった。
船体がデカいだけあって、多少の波の高さでもさほど揺れず、快適な航海であっさりと波照間に着いてしまった。拍子抜け。

南の果て、波照間島に上陸

無事に波照間上陸。実に12~3年ぶりくらいになるだろうか…。
今回の宿は「美波」という素泊まり宿で、送迎車で集落まで移動。
本来はBタイプという部屋を頼んでいたが、シーズンオフで客も少ないことから特別にAタイプの部屋にグレードアップしていただいた。
ありがとうございます。

一人で使うにはモッタイナイ広さ

どんな部屋かと思ったら、一軒家のコテージだった。
これは家族で使えるやつだ。一人で使用とは超贅沢な話だ。

島での移動は電動付き自転車が便利だと言われたが、今回は徹底的に島を歩いてみたかったので、徒歩でてくてく島の一周道路を歩きだす。

昔はセキュリティも甘々だったけど現在はしっかり施錠

集落から外れて、まずは波照間空港。
昔はもっと粗末な空港だったが、随分と立派な建物になっている。
でも現役で使われている痕跡はあまりなかった。
当時はRACの定期便が週に何度かあったような気がするが、今は緊急時のみの使用なのだろうか?

最南端の地。ここに立つの何年ぶりだろ

そこからしばらく歩いて、最南端の碑へ。
ただ、天気が芳しくなく人もほかにおらずで、なんとも寂しい感じ。
そうこうしているうちに雨まで降ってきてしまい、即退散。

そこから先は代り映えのしない道を延々と歩く。
ちょっと退屈もしてきて、電動付き自転車か原付でも借りれば良かったかなと少し後悔。
お腹もすいてきたのでいったん集落に戻って共同売店を訪ねるが、あいにくお昼は休んでいて店を閉めていた…。
そういえば昔フェリーターミナルにソバを食わせる店があったよなと思い出して、またトボトボ歩いて向かうが、まさかのシャッター。
シーズンオフだからやっていないのか、普通に閉店になったのか、どっちだろう。

ランチ難民になったけどそんなこと忘れるような海

昨日夜にホテルでビール飲むときに買ったミックスナッツがリュックに入っていたので、ニシ浜のビーチで流木に腰かけてビールでひとり乾杯。
ランチは食いっぱぐれたが、曇天ながら美しい海で癒される。
暫くすると、どんどん青空が広がって、ニシ浜の海が真っ青に輝き始めた。
波照間の海はやはり最高だ!

どうなってんだってくらい美しい

八重山の美しい海は何時間と眺めていても飽きることがない…。
東屋に場所を移してなおも海を眺めながら、先に座っていた関西から来た一人旅の女性と会話。
シーズンオフの波照間で珍しく一人旅同士ってことで少し会話が弾んで、今夜はお互い素泊まりということもあって、夜は集落の居酒屋で一緒にゴハンでもとユルく約束して別れる。

見るのも食べるのも好きなんだよな…

海を見た後は集落の内外に点在しているヤギと戯れたりしながら気ままに過ごす。
昨日のヤギ汁の後味がまだ口中に残っていて、いまだ口の中をヤギが走り回っている感じなだけに、かわいらしいヤギを撫でていてもなんだかフクザツな気分になる…。

夕方になってニシ浜で夕陽を見ようとまたもビーチに向かうが、人は誰もおらず。
夕陽も厚い雲に遮られてほとんど見えない状態だったので、30分ほど滞在して集落に引き返す。
今はちょうどサトウキビの収穫期のようで、ビーチ横の波照間精糖所もフル稼働。煙突からは甘い香りの煙が絶えることなくポンポンと立ち上がっていた。

赤ちょうちんはぶら下がってないけどレッキとした居酒屋でした

18時少し過ぎに集落はずれの「あがん」という居酒屋で酒がてら食事。
しばらく一人でオリオンビール飲みながら、おでん盛り合わせを注文。おでんは沖縄風でテビチとかが入っているのかと思いきや、ごく普通の日本風だった。
途中、地元の方言バリバリのオジーが隣り合って会話。
地元客にも普通に使われている店のようで好感。

こればっかりは波照間でしか飲めない

そうこうしているうちにさっきニシ浜で会った女性が来て乾杯。
店では幻の泡盛・泡波が普通にボトルで2000円で提供されていて、二人だったらこっちの方がトクだろうと話を持ち掛けるとイイネってことになり、泡波をオーダー。まさかこんな簡単に飲めるとは!
話していると、お互い同じ年齢とわかり意気投合。
9月まで勤めていた仕事がイヤになり辞めて、いまは自由気ままに旅しているらしい。ええやん。
やっぱり島で飲む島酒は格別に旨くて、三合瓶が空いてしまった。

ちょうどふたご座流星群が来ている時期だったので、コテージ宿の屋上ベランダに出てみたけれど、あいにく厚い雲で流星群も天の川も見ることはできなかった。

日本最南端のイルミネーションってことになるのだろう

ともあれキレイな海を見れたり、旅の一期一会あったりで、超久々に波照間まで来た甲斐があった。

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