家計を考える

 第3回目のテーマは家計です。
前回の価値につながるのかなとは思いますが、もっと実用的なことを書いていきます。第2回終盤で価値の下がったものはなにかというところは別の機会としたいと思います。
 家計とは、「家の暮らし向き。一家の収入や支出など。生計。」を意味します。物価は上がり続けているなかで、家計にも当然ながら影響していることは自分も読んでいる方々も実感していると思います。今回は、普段の生活でどんなものに使っているのか考えていくのと、自分が実際に家計をどう考えているかを書いていければと思います。


 まずは家です。一人暮らしなのか、実家暮らしなのかというところで変わってきます。収入によってどちらか選択するもしくは選択しているという考えもありますのでどちらが先かはお任せします。親元から離れ、一人暮らしとなるとかなりの支出となるのが家賃ですね。住む地域、間取り、築年数、公共交通機関からの距離などによって金額は変わりますね。よく家賃は収入の20%~25%の間が適切と言われます。確かにそうだろうなと思いますが、私が考えるのは自分自身が納得できる金額であればどの金額でもよいと思っています。色んな考え方があると思うのでいくつかの考え方を例にあげます。

①とにかく安い
②通勤時間が短い
③交通の便が良い
④スーパーが近い
⑤お店がいっぱいある
⑥部屋がきれい
⑦設備が整っている(インターネット無料なども含む)

他にもいろいろ考えることはあるかもしれません。
 ①に関しては家賃=固定費と考えたときに、下げれば下げるほど毎月の家計の負担軽減は絶大です。私も家賃が高いところに住んだことがありますし、めちゃくちゃ安いところに住んだこともあります。安いところに住んだころは正直生活が楽になりました。家賃は言えませんが引っ越して毎月5万円くらい削減できたのでそれだけでも食費や光熱費、通信費が賄えるくらいで遊ぶお金も出来ました。それくらい家賃は重要なものだと言えますね。(前の家賃が高すぎたのもありますが)
 ②に関しては私が一貫して重要視している要素の一つです。徒歩0分はさすがに選びませんが、通勤時間は馬鹿にできない。安いところに住んでも毎日通勤往復2時間掛かるのと、高くても毎日通勤往復10分なら私は後者を選びます。1時間50分を家事や遊び、好きなことに使えるからです。趣味に使ってもいいし、勉強に使ってもいいし、家族と過ごす時間に使ってもいい。通勤時間が長ければ長いほど拘束時間が多いということです。私も電車で通勤していたことがあるので、通勤時間を有効に使おうと思って本を読んだりしていましたが、そもそもすぐに家に帰れるのであれば家で読めますし、通勤時間では出来ないことも出来るので選択肢が増えます。
 ③に関しては私は車を持っていないので交通の便が良い方が都合が良いという点です。公共交通機関へのアクセスが近ければどこにでもいけますし、特に不便はないです。交通の便が悪いのであれば車を持つという考えにもなりますが、田舎に住んでいたこと時も車は要りませんでした。これは生活スタイルと地域によって分かれるところです。
 ④に関しては、食料大事です。普段生活するのにスーパーが遠いと車で週末まとめ買いということも考えられます。スーパーが近ければ必要な分を必要な時に買うことができるので、まとめて重たい袋をもって家に買えるということもしなくてよいと思います。ちなみに私はリュックを使っていて、リュックに入る分だけ、必要な分だけ買うようにしているので爆買いするということは抑制できそうですね。
 ⑤に関しては、人それぞれです。スーパーと違って生活に必要最低限なもの以外を生活圏(徒歩圏内)で楽しむかどうかによります。まわりにスーパー以外特になく、車で移動すればすぐだからということであれば別にそれでよいと思います。せっかくその地域に住むのですから、歩いてみると案外お気に入りのお店やカフェなどがあるかもしれません。それが徒歩圏内でないと案外使いづらいと思います。普段から通いたい、街の魅力再発見!という楽しみもあると思います。
 ⑥に関しては、汚いよりはキレイな方がいいですよね。わかります。新築でキレイな部屋に住んだこともあります。家で過ごすことが多い人にとっては家が汚かったり、ボロかったりすると嫌ですよね。ここでポイントなのは、建物の外装・内装をキレイにしているかという点です。新築は出来たばっかりなのでキレイなのは当たり前です。高いのも当然です。古くてもキレイにしている、こまめに修繕している部屋であれば良心的なオーナーなんだなと思いますし、新築という点だけで住むというのは少々割高になってきます。新築が悪いということは言いませんが、数年~数十年経ってなおキレイにしている物件の方がオーナーが良心的なのかどうかは判断しやすいですね。
 ⑦に関しては、様々ですね。インターネット無料は魅力的ですよね。外であまりスマホを使わないけど、家ではyoutubeを見るよとなればスマホのプランは最低限にしても何も問題はありませんね。あとは家具がいろいろあったりするところもあるでしょうし、それぞれの判断によりますね。私は家でインターネットを使っていて、動画視聴も良くします。私はたまたま今の家がインターネット無料なのでそうしていますが、そうじゃない家であれば通信量が多いプランに変えてもいいかなと思っています。

 家賃はこのくらいの相場と決めるのではなく自分が納得して払える価格に決めた方が気持ちもすっきりします。


 次にあげるとすれば食費でしょうか。さきほどのスーパーが近いところを選んだ方がよいと思います。生活スタイルによっては外食重視もありますし、中食が良いという人もいます。私は昔、外食・中食ばかりでした。結論、金がかかります。お金が毎日ガリガリ減るのは実感してましたが、仕事で疲れてまあいいかと思っていました。美味しいものを食べたいというのは誰しも思いますし、自炊するのは大変だと思いますしね。食を重視しているのであればそれはそれで良いことだと思います。もし、食費は掛けたくないと思うのであれば、自炊するだけで毎月数万円浮くと思います。ただ食費は削りすぎない、無理をしない範囲にした方が良いと考えます。食費を削るのは家賃を下げることよりも効果が少ないのです。食費を削ってストレスになるのであれば食費はある程度確保した方が良いと考えます。米とたまごと味噌汁だけでも十分節約になりますし、総菜買っても外食するよりかははるかに安い。パスタであれば、ペペロンチーノでしょうか。ナポリタンでもいいでしょう。基本自炊+総菜だけでも効果は絶大ですね。栄養はしっかりとって無理しないことが健康に繋がりますしね。


 次は水道光熱費ですが、エネルギーの原価高騰によって電気代や燃料費が上がっている現在は家計に大打撃ですね。節水や節電はたしかに大事な心がけではありますが、寒い日も続いています。健康を第一にしてストレスがなくしましょう。水道代は各自治体によって負担額は違いますし、電気代は各地域の電力会社によって違うでしょう。寒い地域であれば灯油代は馬鹿にならないでしょうが、家賃を下げたり他の支出を抑えた方がずっと効果はありますし、ストレスフリーになります。


 次は通信費でしょうか。家賃で話しましたが、インターネット無料の物件を選ぶのもいいでしょう。格安スマホにするのも良し。動画をいっぱい見たい、自宅でサブスクを使って映画を見たりアニメを見たりするのであれば通信量を気にしないプランにするのも良いかと思います。それほどインターネットを使わないということであれば通信費は毎月数千円は削減できると思います。あとは使っていないサブスクはないか、見直すだけでも結構削減できるのかなと思います。映画・ドラマ・アニメ・音楽を見たい時に聞きたい時に聞ける昨今、いい世の中になったなと思います。


 次は美容・被服費でしょうか。昔はよく買ってましたが今はこだわりもないですし、それほど言うことはないかなと思います。これは価値観なのでお金を掛けてもいいと思いますし否定もしません。


 次は保険・医療費です。ここは痛いところでもありますが、病気になったら、怪我をしたらなど生活していれば不安になると思います。一人暮らしであれば過剰に保険に加入する必要性はないと考えます。日本の健康保険は世界でも手厚く自己負担が低いです。人間早々病気にならないですし、怪我もしないものです。これは年齢や健康状態によるので保険不要論を唱えるつもりは全くありません。要は自分自身が必要な分だけ備えることで十分だということです。過剰に保険を掛けて保険貧乏になっては意味がありません。今を生きているのに未来の自分のために保険を掛けすぎるのは今の自分を大事にしていないので結果として未来の自分のためにもならないと考えます。保険は生命保険、医療保険、収入保障保険などがあります。そのなかには掛捨型と貯蓄型がありますが、貯蓄型は返戻率が悪いのであまりおススメしないというのが自分の考えがあります。もちろん、年末調整や確定申告によって保険控除があるのでダメということではありませんし、活用できるものは活用した方がよいと思います。例えばこういう考え方はどうでしょう。仮に25歳の男性がいるとしましょう。毎月5,000円の終身保険に加入したとします。保険金額500万円だとして、28歳に万一のことが起きた時は保険は有用だと思います。なぜなら5,000円×12カ月×3年=180、000円の掛け金で500万円の保険金が下りるからです。一方、70歳に万一のことが起こった時はどうでしょうか。5,000円×12カ月×45年=270万円の掛け金に対して500万円の保険金額は変わりません。前者は482万円の差額があるのに対し、後者は230万円の差額になります。なんか損した気分になりますね。さらに貯蓄をメインにした加入であればさらに損をします。保険は年齢や性別、健康状態などによって保険料を計算します。60歳になってお金が必要になって保険を解約しようと思ったときに、掛け金総額は5,000円×12カ月×35年=210万円だからそれに近い金額は返ってくるだろうと思ったりしますが、それは保険解約返戻金が100%を超えていれば得しますが、解約返戻率が低いことがほとんどです。保険の種類によって返戻率は変わりますが、恐らく100%で返ってくることはありません。上記の保険料と掛け金終了時期や保険金額はあくまでも仮定なので全く正確ではありません。仮に60歳に払込が終了して返戻率100%を超えているということはありますが、解約した時は100%を下回る可能性が高いです。保険自体がダメとは言いません。解約ありきで考えると損しますし資産が少ない時は保険は有用です。保険加入する必要性を十分に考えるのが重要です。もし解約するかもしれないと考えるのであれば掛捨にしておいて浮いた保険料を貯金してた方がずっとよいかもしれません。

 医療保険についても話しておきます。医療保険も健康保険の制度を十分確認した上で加入を検討することをおススメします。最近では入院期間は昔よりずっと短縮されていますし、高度療養制度を利用する際は年齢や所得によって上限が異なりますが、自己負担額は上限が決められているので仮に70歳以上で所得が年収156~370万円程度であれば上限は57,600円となります。100万円の医療費だったとしても、自己負担は57,600円なのです。制度はその時代で変わっていくので現行制度どおりにずっといくとは思いませんが、日本のセーフティネットは手厚いということも認識する必要はあると考えます。より詳しい制度内容については厚生労働省のHP等で確認してみるとよいでしょう。


 長々と書きましたが今回はざっくりとこんな感じで終わります。収入によって支出できる生活費は限られると思います。物価や税金の負担は日に日に増していると実感します。自分に合った生活スタイルと支出を考えるきっかけになれば幸いです。節約方法などは色んな人が詳しく発信していると思いますし、私も日々参考にしています。

 自分が何にどのくらい使っているのか分かっていて、無理のない生活が出来ていて、納得してお金を使っているかが大切だと思います。それではまたお会いしましょう。


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