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【魔女の旅々17巻】第3章感想【ネタバレ有】


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すでに読み終わった方、ネタバレOKの方のみ、そのままお進みください。




■第3章 ある日の夜の話


生まれて初めて「バー」に入ったイレイナさん。
以前から密かに憧れていたらしい。
カウンター席に座ったものの、何を頼めばいいのか勝手が分からず、迷った末に注文したのはオレンジジュース

…それ、わざわざバーで頼む意味あります?(苦笑)
まあ、お酒は※前科があるから控えるのも無理はないか。
※第3巻(アニメ第7話):「ぶどう踏みの少女」参照

ともあれ、初めて体験するバー独特の大人な雰囲気に酔いしれていた。
…のだが、それをぶち壊す下衆な会話が耳に入ってくる。

イレイナさんから見て左側にいる二人組の男性客。
どうやら窃盗犯らしく、盗品を堂々とテーブルに広げて物色しつつ、己の悪行を誇らしげに語っていた。

全部まる聞こえなんだけどバカですか?おバカなんですかね?
などなど読者の代弁をする様に会話の1つ1つに(心の中で)毒を吐きまくるイレイナさん。
ここテンポ良くてめっちゃ笑った。

バーのマスター(アルバイト)に通報を促すものの何故か知らん顔。
しかし彼が視線でこちらを誘導している事に気づき、促されるまま右側を見ると、何やらイレイナさんに視線を送っている(なぜかキメ顔)別の男性客の姿が。
どうやら保安局の捜査官で、その窃盗犯たちを捕まえるタイミングを見計らっている模様。

…ではなく、ただイレイナさんをナンパしたいだけで、マスター(アルバイト)経由で手紙まで送ってくる始末。仕事しろ!

そんな最悪の板挟み状態にイレイナさんのストレスがマッハで溜まった結果、一つ策を講じて両者にはお店から退場してもらう事に。
その方法とは…


「わたし〜この国初めてで〜よかったら案内してくれると嬉しいな〜保安局の前で待ってるね、キャハッ❤」


みたいな媚び媚びの手紙を双方に時間差で渡し、待ち合わせ場所で鉢合わせさせるというもの。

その手紙+自身から漂う底知れない色気(自称)にまんまと引っ掛かり、思惑通りそれぞれ店から出てい行く男たち。なんと愚かな。



これで邪魔者を排除しつつ、ついでに窃盗事件も解決したイレイナさんは、引き続きバーの雰囲気に酔いしれるのであった。


■まとめ

各キャラとイレイナさん(心の声)が繰り広げる会話劇がとてもシュールで思わず笑ってしまった。
白石先生が書くこの手の話は非常にテンポが良く、まるでお笑い芸人のコントを見ているようでホント面白い。
特に書いた本人曰く、吐き気を催す手紙の全文は必見。
ぜひアニメ化して、本渡楓さん(中の人)ボイスで聴いてみたい。

それにしてもこの作品、イレイナさんに言い寄ってくる男キャラはマジでロクな奴がいねえな。
そんなんだから、イレイナさんが男に見向きもしなくなっちゃうだぞ(やや語弊有)


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