雨の上高地は夏でも寒かった。
夫と長野県の上高地に行って来た。
私だけ友人と何日も旅行に行かせてもらうことはあるが、
夫との旅行は5年ぶりくらいになる。
以前は時々泊まりで旅行にも出掛けていたのだが
猫を飼い始めた事と、コロナが重なり
二人で旅行に行くということが全くなくなっていた。
自動餌やり機があるので、留守にしても大丈夫だと思うのだが
やはり泊まりで家を空けるのは心配で出来ない。
日帰りのバスツアーくらいなら大丈夫だと思い
ネットで検索しみたら
ずっと行きたいと思っていた上高地へのツアーがあった。
催行日は10日後。
残席は2だった。
すぐに夫に休日が取れるか確認して
バスツアーの予約をした。
一応お隣の県ではあるが、愛知の先端から長野はなかなかの距離がある。
日帰りはやや強行ツアーなのだ。
車で1時間かかる集合場所に6時までに行かなければならない。
5時前に出発しなければ。
早朝出発に不安はなかった。
年齢と共に朝早く目が覚めてしまうし
バスに乗れば運転手さんにお任せ。
飛行機に乗るときに持って行くような
首にかけて使うドーナツ型の枕を持参して寝る気マンマンなのだ。
ありがとう運転手さん!
岐阜を通過するあたりから雨が降ってきた。
しまった!
バスの中のことばかりに気を使って
現地の天気も調べずに来てしまった。
折り畳みの傘くらい持って行こうと思っていたのに
すっかり忘れてしまっていた。
車内で調べたら、上高地の降水確率は90%だった。
そして気温は18°。
連日の体温並みの気温だった愛知県から
マイナス20°近いとは、本当にお隣の県なのか。
地球の反対側にいくのか?
などと思ってしまう。
上高地に着いて早速傘を購入。
降ったり止んだりの程度の雨だったが
時折吹く風が冷たく、
涼しいを通り越して、寒さに震えてしまった。
持ってきた薄手の上着はバスの中から着たままで
一度も脱げないでいる。
薄手の合羽を来て歩く人も多く
歩いても歩いても誰も汗など流していない気温だった。
上高地の景色はもちろん素晴らしかった。
これで天気が良かったらもっと綺麗なんだろうなあ。
薄く雲がかかった空が晴れ渡っていたら絶景に違いない。
帰宅したのは22時半だった。
行きも帰りもたっぷり車中で寝かせてもらったので疲れはない。
やっぱりバスツアーは楽でいいなあ。
家に戻った途端、また襲って来たギラギラの太陽と蒸し風呂のような暑さにため息が出てしまうけど、楽しみはたまにあるから有り難いのかもしれない。
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