壁と防衛

無意識に壁を作る。

あなたとわたし、
自分の性格はこうで、相手の性格はこうで
って、
性別はこうで、
年齢や世代はこうでって、
それで微妙に優劣の感覚とか、
自分はまともな被害者で相手は狂った加害者
ということにする、
のを周りの誰に対してもいつもやっている。
勉強会にいる人、
やめた人、
献身滞在に参加している人としない人、
コースをやる人とやらない人、
より小さな範囲の壁の中にいる人は
偉い、
その外側にいる人は立場がちょっと低い、
みたいなのも無意識に感じている。

相手を自分の境界線から除外するような感じ。
家族に対しても、知人も。

無意識の劣等感とか弱さ、
無力感みたいなのを、
そうやって逆転しようとしている感じもある。
いわゆる逆差別みたいな。

父みたいな性格の人には、
それがやりやすい。

MBTIとか性格カテゴライズも、
これに使いたくなる誘惑はいつもある。
理解よりも差別する目的に使いたくなる。 

『進撃の巨人』で、
最後らへんで数万キロに及ぶ
主人公のいる国を囲む
万里の長城の何倍も長いバージョンの50メートルの壁が一気に崩壊するシーンがあるけど、
進撃の巨人も人種差別、
敵と味方の差別、
みたいなテーマがあって、
壁が崩壊した後は
主人公の国のエルディアと
敵国のマーレの
キャラクターたちが和解して協力し始めるんだけど、
あのシーンは
敵と味方って言う壁が崩壊したシーンなのかもしれないと思った。


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