ゲームに課金した話

Brawl starsという小学生がやるような
かわいいキャラクターが戦うゲームがあって、
これを前からやったりやらなかったり
なんだけど、
ここ数日間、
無性にやりたくなって、
つい課金した。
一カ月ぶんで1100円なんだけど、
ずいぶん悩んで葛藤した。

果たしてこれはいいのか?
ダメなんじゃないか?

他人からすると深刻ではないんだけど、
本人からすると重い決断だった。

スマホに課金するギフトカードを買うために3000円をコンビニで払うんだけど、
千円札三枚が「無駄に浪費した重大な損失」
に感じて、
個人の所有とかお金って実体がない空っぽの概念なんだけど、
概念をまだ信じていて、
だからこんなに重さや損失感を
感じるんだな、
と思った。

ゲームに課金するのは何かダメな感じがする。

本とか食料とか日用品とか、
実体があるものは
正当化される出費なんだけど、
実体がないデータにお金を払うのは
純粋な私欲というか、
オンラインカジノに近い
「空虚で卑しい欲望」
みたいに感じて、
つまり比較的、
卑しさの度合いが高く感じる。

でもまあ、
これ以外だとあまりお金は使わないし、
タバコを吸う人は一週間で
一箱としても一カ月で2400円つかうわけだし、
その半分、
2週間でタバコ一箱の欲望なら
まぁ許されるか、
と考えて罪悪感を軽減した。

面白いことに、
他のゲームでもそうなんだけど、
課金するとやる気がなくなる。

課金する前は、
課金することによって得られる
ゲーム内通貨とかアイテムとかのボーナス、
特典みたいなものに
魅力を感じて欲しくなるんだけど、
いざ課金すると、
あれ、みたいな、
思ったほど満足感ないというか
欲しいものが何もない、
みたいな感覚になる。

期待が大きいから、
幻滅や空虚感の感覚も大きい。

だから、
以前やったゲームは
2000円とか課金すると
やる気がなくなって
辞めたんだけど、

まるで砂漠の蜃気楼のように
そこに満足感があると思っても
いざ手に入れると、
そこに欲しいものは何もないみたいな。

ゲームに限らず、
なんでもそうか。

ただ、コンビニに行く気になったおかげで、
一週間ぶりくらいに風呂に入れたから、
ちょうどよかった。
自我の欲望も良い方向の目的に
使われるようだ。


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