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エストニアで日本語教師始めました

これは僕がエストニアの日本食レストランでウェイターとして働き始めた頃の話。
バイトを始めて3日目にある親子がお客さんとして来店してきた。僕がオーダーを取っていると「日本人ですか?」と父親から聞かれ「そうです」と答えたら一緒に来ていた中学生の娘を指さし「日本のアニメが好きで日本語を勉強しているんだよ」と娘さんを紹介してくれた。
その後もたわいもない話をしてお会計を済ませたが、次の週にまたこの親子がお店に来てくれた。僕が接客をしていると日本人が珍しいのかお客さんの方から質問してくれることがよくあるので、正直この親子の事はお店に入ってきた時は思い出せなかったが向こうから「先週このお店に来たんだけど覚えてる」と聞かれ「先週も来てくれたよね」と思い出すことができた。
そして僕がオーダーを取りに行くなり父親の方から「さっき外で娘と話していたんだが、日本語の家庭教師をしてくれないか?」と思いがけない話をいただいた。そして続けざまに「もちろんお金は払うけど1時間2,500円でどうかな?」とこれまた嬉しいオファーをいただいた。
エストニアは物価は高いが時給は低いため1時間800円で働いている僕にとっては思いがけないラッキーな話だった。

そして週に2コマの日本語レッスンが始まったわけだが、実際に日本語を教えてみるとなると、これが結構難しい(笑)
自分は日本人なので単純にゆっくりと日本語を喋って時給2,500円貰えるのであれば楽だと思っていたが、教える立場に立ってみて初めて言語を教える先生の大変さを知ることができた。

まず最初に感じた事は、、エストニア人はシャイすぎるということ(笑)

エストニア人がシャイで内気な国民性である事は知っていたが、終始真顔でじっと顔を見つめられるのは精神的にきついものがある(笑)

ましてや中学生の女の子が相手となればなおさら仲良くなるには時間がかかることも悟った。

そして父親の言っていた日本語を勉強している娘さんの日本語力は「こんにちは」「私の名前は〇〇です」「駅はどこですか?」だけであることも知った。

幸い英語が話せる子だったので、ゆっくりと日本語を話した後に英語で同じことを話すスタイルでなんとなく成立してはいるが、日本語マスターまでの道のりはかなり長くなりそうだ。

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