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【夢より】おばあちゃんのはなし

旅は道連れ世は情け。
私は友人と2人で、気ままな旅に出る事にした。
この旅には、少し変わったルールがあって。
話し掛けた人が向かう先に、同じ様に
向かわなければいけない。

守る事は、この1つだけ。

2人で話しかけたのは、30代ほどの男性。
どうやら時期をずらしての帰郷をするらしい。
心のどこかで、申し訳なさを感じながら
2人で同行させてもらうことになった。

もちろん、家にまで行くような事はしない。
男性の到着地点で解散になるであろう事は
理解していた。

道すがら、男性は
『俺の地元には、おもしろい?変わった婆ちゃんが居るんだけど。
もしよかったら、案内しようか。』
と言うので、私と友人は話のおばあちゃんが
どんな人なのか興味がわいた。

とても怖い。けど、それだけでは無い事はわかるのだと
男性は話す。
お婆ちゃんの家は、誰でも行っていいのだと言う。
ただ、何を言われるのかも分からない。

前に河原でバーベキューをして騒いでいた地元の連中と
言い争いをしていたそうな。

私は、ちょっと怖かった。
けれど、
『婆ちゃんはさ、いつも嘘を嫌っていて。人の本当の心が
多分見えすぎるんだろうなぁ。』
男性のこの言葉を聞いてから、安心していた。

良くも悪くも、私は本当のことしか言えないし
言わないから。
一緒に居る友人も、お婆ちゃんの家に向かう事に
同意してくれた。

【続く】

書く事は生きる事、これからも自分なりに書き続けていきます。いただいたサポートはこれからの自分の心の充実のために、ありがたく使わせていただきます。