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映画「笑いのカイブツ」

観てきた。
地元だと小さな映画館でやるのかと思ってたら、イオンシネマだった。少し驚いた。

面白くもしんどい映画だった。
「人間関係不得意」な主人公。そんな彼の生き方にどっぷり感情移入できたり、どしたんやこいつって感じで距離を置いて眺めたり。

自分も高校あたりから「人より小マシなツッコミできる人間」と思っているフシがあり、それが時々胸に刺さる。わからんよ、でも自分ではそう思ってんのよ。人よりちょっと頭の回転早いはずってね。わからんよ、最近はもうそんなにないけど、会社の上司に「うまいなー」って言ってもらえるとすごく嬉しかったり。

ラジオに投稿はしたことないけど、昔タウン誌の「笑いの文化人講座」というのにたまにハガキを送っていた。内容は新聞の誤字脱字が多かった。いまその新聞社で誤字脱字がないように文字とにらめっこ(古い)してるのもなんとも因果な話。
あとは宝島社の「VOW」。これにはめちゃくちゃ笑わされた。休み時間にひきつけを起こすくらい笑ったこともある。「大ゲバーン」はおそらく死ぬまで忘れない。そしていつでも思い出し笑いできる。

誤植の傑作「大ゲバーン」

そんなこんなで投稿系の笑いも大好きだった。

そしてダウンタウンにハマり、浜ちゃんのツッコミ(暴力的なんではなく間の方)を自ずと真似するようになってた。会話の相手が噛んだらすかさず「え?」って。今思い出したら嫌なやつやん。なんかでもやってしまってたなぁ。ツッコミでおでこを叩くってのも新鮮だった。松ちゃんみたいにネクタイの先をズボンに入れてる子も多かった。

2時間の映画。仰々しく言えば自分の好んだ笑いとか番組とかをいろいろ思い出させてくれた。ケータイ大喜利も懐かしかった。
一方で、生きづらさや仕事への矛盾なんかもガシガシ浮き出さされた。うまいこと言って仕事手ぇ抜くやつとか、みんな誰のためにこの仕事してんねんって感じとかね。面白くもしんどいって感じはこれだったんだと思う。

岡山天音が主役で出てるのだけ知ってて観たんやけど、サブキャストがまたよかった。菅田将暉かっちょええなー。ええセリフやった。松本穂香もぽくてよかった。

去年「だが、情熱はある」を見てこの手のストーリーが気になってたけど、この映画も観てよかった。しんどかったけどね(しつこい)。

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