見出し画像

食事会の帰り際

「あーうまかった」

このひと言がその場全体を総括しているような気がした。

息子の誕生会。両親やいとことともに祝った。
おなじみの店におなじみの顔ぶれ。料理もいつものようにおいしい。

会話も弾み、いろんなプレゼントもいただき、息子もそれなりの挨拶をやってのけた。少し驚いた。

代行も来たし、そろそろ帰らないかん。冒頭の言葉は、席を立つタイミングの義父の言葉。

本人は何気なく使ったのだろう。そういえば、妻の実家にお呼ばれした際も義父は必ずと言っていいほど「うまかった」って言ってた。

そういえばそういえば、うちの父親も「これうまいの」とか「これいける」とかよく言ってた。そのあとのちょっぴりほぐれた表情になんとも言えない良さがある。

「おいしかった」「うまかった」って言葉って、味はもちろんなんやろうけど、そこにいる人たち、会話や雰囲気、ぜーんぶひっくるめて「グー」だったねって感じなんやなって思った。

子供たちの記憶にも残るはず。

「おいしかったねー」「ごちそうさまでした」

大切であたたかい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?