恋愛小説⑳

「喫茶店の窓の外からあなたの姿を探す自分が、嫌なのよ」

「いじらしくて可愛いと思うけど?」

わたしは頭を振り、甘いモカジャバを啜った

少しずつ溶け出したバニラに

トロリとしたチョコレートソースが冷たくて美味しい

「初めて君を見た日」

「そんなに似てた?」

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