恋愛小説⑮

エスプレッソ・コンパーナ

その時のわたしには

表面の生クリームが中途半端だと思った

カップの底に溶けきらずに砂糖が残る

必ず水と飲む

エスプレッソとのお約束

もうずっと高校生の時から

「それは舌に残るんだよね」

あなたはかがんで覗き込むように前に座る

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