新・幻想小話
烏の沈黙③
神よ酷い
神はいないのか
いや、神の云う通りに
容易に家敷に足が進まぬと
どすりと音がする
御隠居のヒサシに太猫が収まっている
目が合った気もするがたいして興味ない
一瞥す
手燈籠が珍しかったか
夜にふと
怪猫の調べ物をする
踊る猫又
手拭いを被る

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