第二十二話
華燭の典
私と万代はその日祝言を挙げた
虹にも雄と雌があるという
五色の虹龍が駆けつけ
門の間から月も覗いていた
契りの盃に花びらと
ことほぎの梅の枝を手に舞う
天女の比礼と笛吹童子
万代の涙が一粒つたう
刻の声が牝鶏で不吉でも
欲しいまま
思うまま
私は生きるだろう

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