「日々ツレツレと日記」

さっきまで、雨はぱらりぱらりだった

傘を二本持ってバス停へ

知らないうちに雨降りになっていた

時刻表より二分早くバスが到着

ツレ、帰る

傘を差し、二人ではしゃぎながら家路につく

狭い旧県道の路肩スレスレを、車がいぶかしげに見ながら二人を避けて通る気配を感じている

気にしないふりをする

その間三分ほどなのに雨足が急に強くなる

ちょうど馬力さんの石碑はＴ字路のカーブにある

Ｔ字路や十字路は、往来凶とかいうのがあって
その位置に家屋敷があると災いが敷地に入って来て、悪影響を受けやすいそうだ

我が家はＴ字路に通じる門構え

門自体はないが、鰻の寝床みたいに奥に長いので、まるで十字架の体（てい）をしている

私はツレの後ろには白銀に輝く龍がいると思っていて、裏山の溜池の大蛇さんが喜んで雨足を強くしているんだと笑った

裏山の溜池と沼にいた大蛇さんは、どちらも首をなくしたり深手を負っているから、もういないのかも知れないけど
やっぱり今でもいるのだと思うし、私なりのツレを迎える嬉しさの表現だった

門場を過ぎて敷地に入ると、パッと雨足が優しくなった

そんなものだと思った

裏山に行く道は向きを変えても、私の家の門場が長い分、やはり十字路の役割りをする

雷の小字の田園地帯の真上は、雷が発生しやすいと言われている
裏山の下の畑の中の私の家も吹きさらしのため、気流の境目というか、気流の厚い膜が渦巻いているのかも知れない

高速の下でもあるからか、裏山には鉄塔や電波塔、家の後ろにも田園にも鉄塔があちこち設置されている

気がつけば薄明かるい太陽が出ていた

ぱたりと雨は

「おいおい、雨止んでんじゃないかよ～」

ツレ、吠える

先日の夜の強風と雨の中で、平然とケロケロ鳴いてる蛙ちゃんの声を聞いて、なぜか安心して夜中に笑顔のアラフォー

世間では痛い人なんだろなー

蛙が友達だなんて・・😢

いまだに風呂場には蛙ちゃんが生息している

熱湯に落ちたからか、一匹見当たらない

蛙嫌いのツレが風呂場で騒ぐので、ツレが来ると蛙ちゃんは姿を消す

ツレが帰るとまたシャンプーボトルの上にちょこん

私は私で、いいんだ

そう、ふと思った日だった

冬だと言うのに植えっぱなしのプランターの花たちは、めきめき育っている

何を心配したって、憂えたって、お構い無し

丸ごと今の私がわたしだ

袖触れ合う仲も多少の縁と言うわ

見上げれば空は、日本全国どこにでも繋がっている