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『月の満ち欠け』原作をとんでもない角度から読んでしまった田中圭さんファンのマニアック感想(映画を見た方へ)

小説の重要なネタバレは無し。

映画のネタバレは有り。

読んでくださる方が、映画をすでに観終わった田中圭さんファン、というピンポイントなターゲットを前提に書いています。

作者の意図からは完全に逸脱していると思いますので、ご容赦ください。笑

貴公子みたいにスマートなのに、不穏な陰がチラつく正木竜之介の笑顔。

映画ネタバレ有り、小説ネタバレ無し


原作『月の満ち欠け』の正木竜之介さんを田中圭さんの「あて読み」で読んでみました。

と言うよりも、勝手に田中圭さんで脳内再生されてしまいました。

田中圭さんご本人のキャラとはかけ離れているにも関わらず、あまりにもハマり役すぎて。

映画レビューで、正木竜之介しか悪くない、と口々に言われていた正木竜之介。
それを、正木竜之介推しという角度から読んでしまったマニアック感想です。


ーー個人的には、ファン以外の方の感想で、田中圭怖すぎる、田中圭しか記憶にない...という感想がいっぱい流れてきてドヤ顔が隠しきれません。ーー


何もない、まっさらの状態でこの本を読んでいたとしたら、自分がどう感じていたのか想像がつかないのですが、
瑠璃が報われて良かったと泣いたのかな?

ただ、田中圭さんで脳内再生してしまった私からすると、
映画『月の満ち欠け』の正木は、あまりにも不憫すぎましたが、
小説の正木は、映画よりもさらにさらに不憫すぎました。泣


無意識に映画をなぞろうとしながら小説を読んでしまうので、
相関図、時系列がちょっと映画と違うこと、複雑になっていることで、
読んでいると多少混乱して読みにくく感じました。

でも、後半、正木さんが出てきたあたりから、物語はグングン吸引力を高め、息もつかずに読み終えました。

正木竜之介と、映画版でカットされていたもう1人の瑠璃だけで、一本のスピンオフが出来そうです。


小説の正木竜之介は、映画の正木竜之介よりもガタイがよく。
でも、ガタイがいい以外は、寸分の狂いもなく映画そのままに脳内再生されました。

小説にも、正木さんは『二枚目』と評されているので、イケメン設定です。


小説のネタバレは、後半で。

ネタバレにはここでは触れませんが、
小説の後半は、正木竜之介物語。

小説の正木竜之介もめっちゃいいよ!

とだけ書き添えておきます。


それと、正木さんが瑠璃を抱く様子が、詳細に描かれていて、それも不憫なのよね。泣

それを読むと、映画で瑠璃が正木さんのお誘いをちょっと嫌そうにしていた謎が解けます。


ネタバレ目隠しの仕切り代わりに、
映画版月の満ち欠けの感想noteを置いておきます。

続きは、その下のネタバレパートで。


映画版『月の満ち欠け』ネタバレレビュー

↓↓↓別noteに飛びます


小説ネタバレ感想


小説版は、瑠璃しか幸せじゃない世界。

正木竜之介が犠牲になる世界。


小説版の正木さん、不憫すぎましたよね。泣

映画には出てこなかった、もう1人の瑠璃『希美』と、正木さんの逃避行だけで、せつない映画が一本取れそうです。

たとえばLEONみたいな。

映画版の正木さんは、登場した瞬間に変な声が漏れそうになるほど素敵で、王子様か貴公子のようにスマート。

小説の正木には、ラグビー部でガタイが良いという要素が加わり、より朴訥で不器用な人物に見えます。

あんなしょーもない抱きかたで女性を抱く田中圭って想像できないな。

でも、そこがまた不憫なんです。

実際に圭くんがやったら、こんな抱きかたしかできない人に見えるのかもね。

それもちょっと見てみたい。


ラグビー、勉強、仕事を高い志でやり遂げて来た正木竜之介は、血の滲むような努力と諦めない心で目標を叶えてきた人。

でも、人の心だけはゴリゴリ押しても手に入らない。

特に瑠璃のように気まぐれで破滅型の女性は。


瑠璃を一途に愛して、でも瑠璃に心から愛されることはなくて。
それでも愛し続けた正木が切なかった。

美しい妻が欲しかった。
もし選んだ妻が瑠璃じゃなかったら、きっと誠実な夫で、まじめに家庭を大事にしたと思います。

瑠璃を失い、底の見えないような人生のどん底に落ちて。
やっと浮上し、本来の姿を取り戻した正木に、懐いてきた幼い希美。

希美は、映画版に出てこなかった、もう1人の瑠璃でした。


希美の母親は、娘が正木の妻・瑠璃の生まれ変わりだとは知りません。
7歳になって希美が瑠璃の記憶を取り戻し、変わり始めた2人の関係に、
正木が幼い希美に対して、道ならぬ良からぬ愛情を抱いているのではないかと勘違いして警戒していました。


瑠璃は正木に、母親の目を盗んで、三角の元に連れて行ってほしいと頼みます。
どういう精神構造でそんな酷なことを正木に頼めるのか、想像もつきません。

幼い頃から可愛がっていた希美の姿で、狡猾な女の顔をして、正木を意のままに操ろうとする瑠璃。

ここの攻防戦は鳥肌ものでした。


断固として断っていたのに、最後に折れて破滅への逃避行に出たのは、

希美の願いを叶えてやりたかったのか、
それとも瑠璃の願いを叶えてやりたかったのか。


原作未読で書いた映画レビューに、私こう書いていました。
『もう一回ぐらい、ゾンビのように小さな瑠璃を追い詰める正木竜之介が見たかったな(笑)』

叶ってました。笑


追記。読み返したら、
正木は、三角に落とし前をつけるために自らノコノコ一緒に会いに行ったんですね。泣

後に瑠璃が小山内に真相を語り、誘拐は誤解だと語る。
逃避行中も、手荒な真似はしなかったのね、とホッとしました。

もしも無事にたどり着いて三角に会えていたら、どんな修羅場になっていたことか。

修羅場以前に、
何度も生まれ変わってまで、会いたかった運命の人と瑠璃との再会を目の当たりにして、打ちのめされて、
怒って責めたところで、辛いだけなのに。

最後まで、生まれ変わっても会いたい瑠璃の駒でした。正木〜。泣


全てを失った後の、孤独な獄中生活で、正木は何を思って過ごしたんだろう。

正木が生まれかわってくるのではないかと、小さな男の子が出てくるのを心待ちにしていましたが、
生まれ変わるのは女の業だけなのか。

映画版の瑠璃は、かすみちゃんの可憐さと茶目っ気のあるキュートさで、チャーミングな瑠璃になっていましたが、

小説の瑠璃はちょっとやさぐれて、すれっからし。
腹しか立たん。笑


脳内でスピンオフ作りました。

正木と希美、2人の逃避行は、たっぷりと。

カーチェイスの後、スローモーションで警官に取り押さえられる正木。

車道に飛び出す希美。

車にはねられて宙を舞う希美の小さな体。

圭くんの顔。(映画の踏切のシーンのような)

そこで優しく切ない音楽。

なんてね。


正木竜之介が、天国で幸せでありますように。



原作の公式さんより



田中圭さんの反響!(本編、田中圭シーン映画公開中に解禁)

映画が公開するなり、ネット上では、「全部田中圭のせい」、「おい、田中圭!」、「田中圭に要注意」など、本編への感動の声もさることながら田中演じる正木竜之介の存在感の凄まじさに注目が集まっている。そんな声に応えて、この度熱演の一部が垣間見えるシーンを解禁。
居間でくつろぐ正木竜之介と、食事の準備をする正木瑠璃(有村)の姿を捉えた本映像は、既にどこか険悪なムードが漂う。そこに瑠璃が沈黙を破り、切り出す。「私のことが不満なら、別の女性とやり直したほうがあなたにとって良いと思うんです」。対する竜之介はお酒を飲み干し、「まさか。離婚を考えているわけじゃありませんよね。君を手放す選択肢は僕にはありませんよ」と返答。事態はさらに悪化し、緊迫した空気に包まれ…果たして二人の話し合いの行方は?ネットでも話題沸騰の二人の演技合戦となっている。
有村は田中について「数日しかご一緒できませんでしたが、非常にタフな方なんだろうなと思っていたら、やっぱりタフな方でした(笑)。正木とのお芝居自体は重たいものも多かったのですが、田中さんのお芝居されている姿は軽やかでエネルギッシュでしたね」と撮影を振り返っている。(modelpress編集部)
〜モデルプレスさん〜





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