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【自分がわかれば煩悶はない】

自分が自分にわからない、これほど悲しいことはない。
個性の分裂、環境の圧迫、愛の欠乏、この3つが,現代婦人の煩悶を一層深くしている。

「どうすれば自分がよくわかるのか?」
教育を受けることも自己を発見する道。
いろいろな試練を受けることも自己を発見する道。
友人の忠告をよく聴くことも自己を知る道。
しかし、これらはすべて外部的なもの。

真実に自己を知るのは、宇宙生命の使命を知ること。



人間は神ではないのだから,世界のことを一から十までできるものではない。

それを、自分が神でもあるかの如く、独りで切り回そうと思うから煩悶が絶えない。

自分を知るということは、自分にはできることとできないことがある、自分には限界がある。

その境界がどこにあるのかを知ること。



一定の仕事のない人には、煩悶が絶えない。

元来、人間の身体は働くためにできているもの。

何もしなくて、毎日考え込んでいる人には、煩悶は絶えるものではない。

煩悶を根絶しようと思うなら,一心不乱に一つの仕事に熱中すべき。

生活難からくる煩悶、商業の失敗からくる煩悶、時間の落第からくる煩悶などは、全く環境の圧迫に、自分が適応できないことから起こるので、決して、失望することなく、死んだつもりで違った方向から努力するなら、決して煩悶などしなくて済ますことができるもの。

貧乏になるといろいろと煩悶するもの。

そんな場合には、真っ裸になったつもりで努力するなら、必ず煩悶は消えてしまうもの。



今日、最も多くの人が煩悶していることは、愛の欠乏。

世界に愛が足らないから、煩悶する。

もう少し人々が愛を加えさえすれば、今日の社会は、より光明に、より煩悶なき社会に変わるだろう。



【煩悶には3つの型がある】
①自己の宿命と戦う煩悶
②今の自分の据えられている境遇、時代、社会、機会等のすべてを悲観する煩悶
③性格に関する煩悶。これは最も人間的であり、かつ、確かに近代的といえる。



近代人の苦しみは,自我に関する苦しみ、愛し得ない苦しみ。

社会が改造せられてもなお取り残されてゆく自分。

ここに自己に対する煩悶ともがきがある。

煩悶が主観的なものになり、より一層個性化するときに、他のものがいくら慰めの言葉をかけても聞いてくれるものではない、煩悶はそれほど深刻になってゆく。

トルストイの『我懺悔』を読むと、彼の慰められない煩悶が深刻に描かれてある。

それが、最も近代的な煩悶。



【煩悶の解決の順序】

①煩悶する時の心持ちをよく自分に分解すること

煩悶すると自分では判断がつかなくなる。

自己の煩悶の原因が何から起こったかを、よく分解する必要がある。

②健康に気をつけること

不健康な人は,ちょっとのことにも煩悶する傾向がある。

健康が回復すれば、その人の煩悶は大抵は自ずから癒されるもの。

1、2週間待って、健康が回復してから、悠然と話を聴く。

③解決を急いではならぬこと

解決を急ぐとどうしても無理が出てくるから、かえって、苦しい運命に陥いることがある。

時間が解決してくれる煩悶も沢山ある。

時を待つ心は、余程熟練してこなければ持てないものではあるが、孔子が『時』を喧しく言われ、キリストも『時』のことを言われたことを見ると、『時』を待つことは、煩悶を癒するに非常に必要なことだと思える。

フランスのジョッフル元帥は、どんな大戦争を前にしても、晩の9時になると必ず寝られたそうである。

煩悶をしている人は、よく眠って、脳を休め、時を待つ必要がある。



おすすめは、強く生き、強く信ずること。

強く生きるということは、底力のある生き方をするということ。

私たちは強く生き堅く信ずることによって初めて、すべての人間苦と闘い、社会悪を修正することができる。

社会は決定的に悪の世界ではなく、強く生きる人の前には、すべてが修正されてゆくもの。

かく信じることによって、我々は十分煩悶には打ち勝ってゆくことができるのである。

〜賀川豊彦さん『主婦の友』大正11年8月号より〜

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なんか知らんけど、内村鑑三さんの書いたものを読みたくなり,図書館で探したところ、ヒットしたのが

『幸福のヒント「主婦の友」90年の知恵』

という本でした。

借りてみたら、

新渡戸稲造
島崎藤村
渋沢栄一

と錚々たる顔ぶれが、大正時代に書かれた文章の数々。

こんな文章を、時代を超えて読むことができるなんて、文字というものの存在にただただ感謝しつつ、当時と今の時代のギャップこそあれ、今,日本は,男女の区別・違いを差別と捉え過ぎているというところも感じるので、興味深く読ませていただきました。

そんな中で、引用させていただいた賀川豊彦さんのお言葉。

改めて、大事だなと感じたことのまとめ。

①睡眠を大切にする
とにかく寝る。休む。脳を休ませる。

②「すべてはうまくいっている」と信じる
「滑ってもうまくいっている」
「宇宙的には最善のことが起きている」
「すべては必然」
「これにも意味がある」と信じる。
そして、楽しむ。

ネガティブな感情も「魂的に見れば、これも味わいたかった」と思って感じて、そんな境遇を楽しむ、面白がる。

感謝して受け入れる、受け取る。

③目の前の仕事に打ち込む。
目の前の人を喜ばせることに心を傾ける。
何でもいいから,人を喜ばせるために、できることをやる。



今日も生きてますね🤗

今あるいのちに感謝して、身近な方々とのご縁を大切に、強みを生かし合い、弱みを補い合い、認め合い、助け合い、感謝しあって、ますます豊かな今を、楽しみましょう✨

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