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お布団の中よりお届けします

新しい年が幕を開けた。

2020年になるその瞬間を、この上なく安眠しながら迎えた。
同じ布団の中にはいい匂いの娘がいて、向こうの布団にはこれまたいい匂いの息子と、なんて言うん、あの独特の匂いを醸し始めた夫が寝ていた。

ゆく年くる年を見ながら、いつもと違う特別感でソワソワするのが好きだったけど、子どもの匂いと体温に包まれて、いつもと同じ日常で迎えるのも悪くなかった。


2019年の振り返りをできぬままだったのでここでしてみることにすると、厄年ってホンマにそういう年廻りなんかしら、と過去の人々に畏怖を抱くくらいには苦しい1年だった。

今の自分の基盤である、夫との関係性が揺らいだから。

夫婦っていったいなんなんやろうってずいぶん考えたし、あまりにも向かう方向が違うように見えてたくさんぶつかった。
亀裂が入っては絆創膏で修復して、でも傷自体がなかなか癒えなくて、なんども傷がぱっくり開いて、そのたびに痛かった。

もう、家族でいるのは無理かもしれないな、って幾度となく考えた。
だけど最終的にはぶつかり続けることで膿が出て、ようやく傷が治ってきた。

わだかまりが消えた今でも、それらをうまく言葉に落とし込むことが出来ないのだけれど。

自分にとっては家族より大切なものなんてないな、は強く感じた1年だった。


これは今年の目標と言うより、人生の目標のようになっちゃうんだけど、家族みんなが出来るだけ心地よく生きられる方法を探っていきたい。
誰かが我慢するのではなく、誰かが勝手するのではなく、対話することを通して、家族全員が心地よく居られる落としどころを見つけていきたい。
子ども達はまだそれを言語化することは出来ないだろうけど、きっとちゃんとサインは出してくれるから、それらを感じ取る感性を研ぎ澄ませていたいし、出来るだけ丁寧に向き合いたい。

お家の中は、家族全員にとってのお布団のような場所でありたい。
身体を緩めて、安らいで、元気をチャージする場所。

理想なんて言ったもん勝ちだからね、そう言っておく。


なんだかよくわからない抱負になっちゃったかもしれないな。

まあいいや。

2020年、あけましておめでとうございます。
今年もとうぞよろしくお願いします。

ここまで読んでくれたあなたは神なのかな。