『Programmer’s Pocket Reference』レビュー
『Programmer’s Pocket Reference』
Kyohei Takahashi(krct)著
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今回は珍しく同人誌のレビューです。
同人誌と言っても薄い本じゃないですよ?w
結構厚くて、200ページ以上あります。背表紙にも『Programmer’s Pocket Reference』と書かれています。(ポケットにはちょっと入りませんが、この背表紙があると本棚に入れた時にすぐわかって便利なのですw)
技術書典 7 (2019/09/22) という技術書オンリーのイベントで購入させていただきました。
技術書典で買った本はいろいろあるんですけど、たいていは一度読んでそのまま保存用ダンボール箱行きなんですよねぇ(ごめんなさい)。でもこの本は違います。上にも書きましたが手のいつも届くところ、パソコンの置いてある机の奥の本棚に、マイ・フェイバリット・ノートブックである『MAKER'S NOTEBOOK』(これもいつか紹介したいなー)と一緒に鎮座していて、「あれ? なんだったっけ?」って時にすぐ開けるようにしてあります。
↑こんな風に技術系の本棚の真ん中にいつもいてくれます♪
たいてい、そんな「あれ? なんだったっけ?」って時は、Google先生のご神託を仰ぎに検索しますよね。
私も普通はそうなのですが、一発で必要な情報に当たれる場合ばかりではないことがあります。
あと、検索結果だけでは出てこない細かな内容を知りたい。そんなときはいろいろと検索ワードを変えて情報を追っていくわけですけど、ワードをとっかえひっかえしているうちに情報の海で遭難してしまって、結局欲しい情報にたどり着けなかったりすることがよくあったりして。(あれ? そもそも何探してるんだっけ? とかw)
この本の著者の方も「何回やっても毎回ググってしまう内容や、ググってもなかなか正しい情報が出ないものを中心に」書いたのだそうです。ほんと、そういう内容です。もちろん技術情報は膨大ですから、全ての情報を載せることなんて不可能ですけれど、けっこう「かゆいところに手が届く」よい情報セレクションだとおもいます。
そりゃあ、一生使わなそうな情報とかものってますけどねw そういう(私にとって)無駄な情報でも、誰かにとっては必要な情報です。ぺらぺらめくって「へーー」とか「ほーー」とかいいながら、別の分野の専門的な情報をいただくのもけっこう楽しい時間だったりします。
そうそう、内容も紹介しておきましょう。
第一部は、プログラミング言語同士を比較させて、この言語ではこう書くけれど、別の言語だったらこう書くよ。と一覧形式で見せてくれます。得意な言語がひとつでもあれば、そこから類推して知らない言語でプログラミングできちゃうわけです。これ結構便利ですよ!
↑こんなかんじ(内容は一部ぼかしてあります)
第二部はプログラムとは離れて、コンピュータを使うときに知っておくと便利な事柄などが上手くまとまっています。Wikipedia見ればいいじゃんとならないよう注意を払って書かれているとのこと。たしかに一つ一つの内容がここまでちゃんと綺麗にまとまって書かれているのは、それぞれの項目の専門書でもなかなか見かけません。たとえばこういうの↓
専門書を一冊よめばそのぐらいの情報ははいっているとおもいますが、うまいこと見開きに(中には何ページにもわたっている項目もあります)整理されていて一目でみれるようになっているのはさすがです。
あと、こういう図表も便利ですね。
計算尺みたいになっているのわかります? ちょっとした計算の結果を一目見ただけで理解できるの、意外に便利です。(もちろん電卓やぐぐる先生の計算機能を使えば計算できますけど、目で見れるのはやっぱ良いですね)
さてさて、そんな便利な本なら私もほしい! 一家に一冊! となりますでしょ? でも、技術書典は近くでやってないし、今年は開催中止じゃんよー、買えない本紹介しないでよー。と言われる方もご安心くださいw
著者さんのページ
↑では電子版の案内も載ってます BOOTHで購入できるそうです。
私は紙の書籍版を購入したわけですが、紙の購入者は電子版もダウンロードできます。電子版はカラーで書かれていてちょっとずるいかも?(おい)。まあ、必要なところはカラープリンタで打ち出してもいいかもですね~。
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というわけで、コンピュータに興味のない方にはさっぱりなレビューだったかと思いますが、そういう知らない分野にもたまには触れてみると、得意分野以外の情報も得られてけっこう楽しかったりしますよー。こっちの沼も怖くないよーという別沼ダイブのお誘いなのでありましたw
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