見出し画像

『ゼロからつくる科学文明』レビュー

科学文明の最先端であるアマ〇ン・ダンボールの上に置かれた本書

『ゼロからつくる科学文明』
 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド

ライアン・ノース(著) / 吉田三知世(翻訳)

突然ですが、あなたのお家のタイムマシン、だいじょうぶですか?
アレ、出先で故障しちゃったら大変ですよね><
とはいえ、時間旅行には事故がつきもの。
バックトゥザフューチャーでもドラえもんでも、かの H・G・ウェルズの時代からの伝統なのでしょうか、タイムマシンってやつはけっこう壊れやすくって、大昔や遠未来にタイムトラベラーが置き去りになってしまう事故は枚挙にいとまがありません。
本書に登場するタイムマシン FC3000(TM)はその点安心の故障知らず。多くのタイムトラベラーの皆さんにレンタルに供されているほど安全性が高い高性能機です。

高性能タイムマシンの図

でも……。それでも、もしかしたら万が一、なにかの事故が発生して大昔に置き去りにされてしまうかもしれません。(レンタル機のFC3000(TM)には、未来方向へは向かえない設定になっているので、過去に向けて旅することしかできません)

そんな、絶体絶命の緊急事態のため、用意されたのが本書なのです。

未来技術で作られたタイムマシンは、文明発生以前の技術では修理は不可能でしょう。しかし、過去に取り残されてしまったタイムトラベラーが、自身の手で『ゼロから』『科学文明』をつくることは、(タイムマシンを作ることにくらべたら……)けっして不可能ではありません!
と、いうわけで、どーしようもない大昔で身動きできなくなってしまったタイムトラベラーが、快適だった時間旅行前の生活水準にもどるため、世界の方を進歩させて、『科学文明』をつくってしまおう、それも、人類が言葉すら持っていなかった時代(に置き去りにされることもありえるので)から。
まったくの『ゼロからつくる科学文明』。
そんな、究極のサバイバルガイドブックが、この本なのでした。

📚 ⌚ 📚

いんやあ、面白い!!

最初にある、『あなたがどの時代に閉じ込められたかを判別する方法:便利なフローチャート』というチャート図だけでもご飯三杯はいけます!w

チャート図の最初。ビックバンより前にいけちゃったらどうする!?
(タイムマシンから出ない方がいいみたいw)

4頁にまたがるこのチャートを使えば、どの時代に取り残されてしまったかが一目瞭然!

星座の形でどの時代にいるかわかります

あとは、そこから始まって、まだその時代に発見・発明されていない法則や技術を、先に発明してしまえばいいわけです。
(パクリ? いえいえ、そのタイムラインなら、あなたより先に発明されていないわけですから無論だいじょうぶです!?)

この本を使えば、人類がながーい(あるいみ無駄な)時間をかけて試行錯誤してきた歴史を、もう正解を知っている未来人であるタイムトラベラーならすっ飛ばせるというわけ。

つまりこれ、科学文明のカンニング・ペーパーなのです。

言葉すらなかった時代から、農業、薬学(化学)、電気、芸術、そしてコンピュータを作り出すまで、必要なことはすべて本書に記されているってこと。これさえあれば科学文明が作れちゃう! こんなお得な本は無いですね。

例によってナイショにしておきたいけど、文明構築系の異世界転生ものには絶好のネタ本になりそうです。ナイショですけどね!

ヒミツだよ!

FC3000(TM)をレンタルすれば常備されているそうなので、レンタルするのもよいですが、今なら普通に本屋で買えます。備えあれば患いなし。タイムトラベラーなら必携の本なのでした。読むだけでもめっちゃおもしろいし、おすすめですよーw

⌚ 📚  ⌚

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784152099679

📚 ⌚ 📚

【追記:余談】

過去ではなく、未来だと……、この場合は何らかの破滅的な出来事が世界に起こった場合は、

こんな本がありますね。

こちらもおすすめ。この2冊の内容を頭に入れておくと、どんな時代に飛ばされても文明をつくれちゃうとおもいますw

そして、手前のお味噌になりますけれどw
関連本としてこちらも。

↑この質問たちに答えるためのアンチョコにも、これらの本はやくにたつとおもいます。

そんなこんなで異世界構築が趣味として成り立つようになって、

ご趣味は? → 異世界構築です♡

なんて会話が普通になるといいなあなんておもったりw
れっつごーマルチバース!(何か違う)


#ライアン・ノース #吉田三知世 #タイムマシン #タイムトラベラー #サバイバルガイド #らせんの本棚 #おすすめ本 #科学文明

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費にさせていただきます!感謝!,,Ծ‸Ծ,,