『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 3』レビュー
『 ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 3 』
小川一水(著)
♡
来た来た、キマシタ! 第三巻!!
もう1,2巻は読まれてますヨネ?
え? まだお読みでない??
ソンナバカナ、全人類が読むべき(言い過ぎ)の『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』シリーズを、まだお読みでない??
まあ、それも良いでしょう。いまから楽しめるんですからね。
ちょうど今、kindle Unlimitedの読み放題対象に小川一水センセの作品群が沢山はいっていて、その中に『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』の1巻と2巻がしっかりはいっちゃってます。これを読むためだけにでもアンリミ登録すべきです。ああ、もちろんお買上げになられても良いですね。絶対ソンはさせません。百合好きならばw
とまあ、いつもにもまして全力で推してます、本シリーズ。
ほんっと、良いのですよー。
どのくらい良いかって、詳しくはこちら
をご覧いただくとして。
いよいよ3巻です。
無事、いろんなしがらみからランナウェイすることができた女二人が、銀河文明圏へ向かい、平和にイチャイチャ。やっと、やっと幸せな二人が読める。うれしい (´;ω;`)ウゥゥ
となったのもつかの間、やっぱりというかなんというか、
これまで常に危険や悪意の中に身を置いてきた銀髪の少女は、いいようのない不安を胸に覚えてしまいます。このままでいいのだろうか。こんな幸せはいつまでも続くわけがないのではないか……。
あーもう! ずっと幸せでいてほしいのにい!
という読者の願いも空しく、やっぱりアレですよ、新生活にはいろいろあるわけですよ。
具体的には軍に追われたり? お尋ね者になってみたり? というなんともハードな日常がw
実は彼女らが故郷のガスジャイアントから逃げだし、飛び込んだ汎銀河往来圏は、女同士がダメとか女パイロット(ツイスタ)はダメとかいう狭い了見ではなかったのですが、二人の(片方の)得意技であるデコンプがなんと法律で禁止されていたのです。
※デコンプが何かは
こちら参照ね。
しかたなく、なんとか能力を隠して旅をつづけていく二人です。
なんせ最強のデコンパとツイスタのコンビですからね。意外と銀河の裏街道でも彼女たちならなんとかなる? かも?
ファンとしては、この方向性でシリーズの巻をかさねていってくれたら、ずっと読めてそれはそれでうれしい、かも? なんて思っていたのです……が。
やっぱり、最初に感じていた不安感が、ほんのすこしづつ、すこしづつ形を成していき、本シリーズの根幹に迫る謎がいきなり姿を現します。
いやあ、すごいです。さすが小川一水です。
ぶっこんできましたねえ。
きましたわ。ガツンと大物がw
ただのイチャイチャ百合SFに納まらないレベルの、いやでも百合SFだからこそと言える特大の、SFとしての概念というか実存に迫る特大の大ネタが仕込まれていました。
これはもう、百合好き以外にも読んでほしい!
けれど、そうじゃなかったら第三巻まで耐えられないかしらん?
あ、いや、読んだら好きになっちゃうか。没問題没問題、ダイジョブですねw
フフフ、こわくないですよ? まずは1,2巻からどうぞー☆