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らせんの本棚

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SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな… もっと読む
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2022年4月の記事一覧

『ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女』レビュー

『ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女』アンシア・シモンズ(著/文) 布施 由紀子(訳) カシワイ(絵) 📚 19世紀初頭、まだ人々は信仰と科学の折り合いがつけられず、ごく一部の科学者以外のほとんどの人は聖書に書かれていることだけが本当で、すべての動物はそのままの姿で神様によって作り出されたと信じられていた時代。 土の中からたまに現れる奇妙な形の石=化石は、あるわけのない異物。または、「神様の失敗作」と言われていました。 イギリス南西部ドーセット州の小さな町、ライム・リ

マーダーボット・ダイアリー『逃亡テレメトリー』レビュー

マーダーボット・ダイアリー『逃亡テレメトリー』マーサ・ウェルズ(著) / 中原尚哉(翻訳) 📚 ( ゚∀゚)o彡゜弊機! 弊機!  というわけで、個人的大人気の弊機ちゃんが活躍するマーダーボット・ダイアリーの最新巻三作目です。 第一作は ↑で、第二作は ↑で、それぞれレビューしています。(できれば↑もどーぞ♪) 三作目である今回は、表題作『逃亡テレメトリー』と、『義務』、『ホーム――それは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地』の二短編を収録しています。

『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 2』レビュー

『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ 2』 小川一水(著)🚀 の続きです。 主人公二人がめっちゃすてきで可愛くてかっこよくてサイコー。もう離れらんないっ!! ってことで、連続でいきます。 でもでも、①よりページ数多いけれど、でもでもでもでも、ああああー、読み終わっちゃったー。続き早くー!! と、既に禁断症状が出始めた『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』シリーズ、二巻目なのです。 🚀 一巻目でとってもドラマチックにお互いの気持ちを確認しあった二人。当然、ラブラ

『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』レビュー

『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』 小川一水(著) 🚀 百合SF、最近お流行りのようでー。 まあ、いいんですけどねー。 ただ、なんていうか、これ見よがしに百合百合してるの、ちょっと敬遠しちゃってたんですよね。どうせ流行りものでしょうー。なんて思っちゃって。 でもまあ、あの小川一水さんだし、きっと面白いハズ。と読んでみました。 ……らっ!! いやあ。だめこれやばい。ちょードストライクでっすよっ!//// >< 🚀 はるか、西暦で言ったら八千年とか一万年ぐらいの