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らせんの本棚

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SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな… もっと読む
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2021年8月の記事一覧

『火星へ』レビュー

『火星へ』上・下 メアリ・ロビネット・コワル (著) / 酒井昭伸 (翻訳) ――― ↑で『宇宙へ』向かった初の女性宇宙飛行士〈レディ・アストロノート〉シリーズの続編です。 ――― 1960年代初頭。前作、『宇宙へ』で地球に衝突し未曾有の大被害を引き起こした〈巨大隕石〉の影響は、いったんは落ち着いてくれたものの、大氣中に広まった塵による温室効果で遠からず地球は死の星になってしまうことは確実視されていました。 人類存続のためには速やかに宇宙へ、そして他の惑星へ移住し

『反☆進化論講座 : 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』レビュー

『反☆進化論講座 : 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』 ボビー・ヘンダーソン (著)/片岡 夏実(訳) ◇ 宇宙の創造者にして全能の空飛ぶスパゲッティ・モンスターの預言者、ボビー・ヘンダーソンによる福音の書です。 空飛ぶスパゲッティ・モンスター(Flying Spaghetti Monster、以後FSMと略)様は、約5000年前にこの宇宙を創造されました。 その後、FSM様自身が創造した宇宙に対して、その宇宙が数十億年前に生まれたように見せかける偽装工作を行

『せきらんうんのいっしょう』レビュー

『せきらんうんのいっしょう』 荒木 健太郎(作) / 小沢 かな(絵) ☁ 夏の空の風物詩、積乱雲の一生を描いた絵本です。 『ある夏の日、あたたかく しめった空気の「だんきくん」が ひまを もてあましていました』 からはじまる驚きの感動ストーリーです。いや、ほんとにw 積乱雲、つまりは入道雲ですね。 夏の空といえば巨大な入道雲がぬぬぬぬどーんとうかんでいる姿が思い出されます。(今年はあんまり外に出かけられなくて見られませんでしたが~) 雲は風にのってどこからかや